僕の幼馴染（かのじょ）ちゃんは多属性

141-鎖骨編

幼「アイアム鎖骨番長！」

僕「どこかの遊園地のアトラクション染みた名前だね」

幼「私的三大好きな骨名称の一つだよ！」

僕「残りの二つは？」

幼「恥骨と胸骨！」

僕「煩悩が透けて見えるチョイスだよ」

～　～　～

幼「鎖骨っていいよね！　肩側のお肉がちょっと凹んで感触が凄いの！」

僕「マニアックだよ」

幼「どうして鎖骨って言うのかは知らないけど！」

僕「囚人の脱走防止のために穴を開けて鎖を通したからっていう説があるけど」

幼「鎖骨きらーい！」

僕「痛々しいのは嫌だよね」

～　～　～

幼「私が取っておいたプリン食べたでしょ！？」

僕「食べてないよ」

幼「嘘だ！」

僕「ほんとだよ」

幼「えー、じゃあなんでないの？」

僕「……冷蔵庫の奥の方に入っちゃってただけだよ？」

幼「ほんとだ！」

僕「そそっかしいなあ」

幼「私――」

僕「鎖骨者だから、とかいう落ちかな？」

幼「粗忽者だから！！！」

僕「勢いでごまかしたなあ」

～　～　～

幼「もし生まれ変わったら可愛い女の子の鎖骨を撫でる仕事に従事したいの！」

僕「むしろ時給払わなきゃいけなそうじゃん」

幼「それもやむなし！」

僕「清々しいほど欲求に忠実だ」

幼「これがほんとの！」

僕「ほんとの？」

幼「落ちは思いつきません！」

僕「最近本当にネタ切れ感が酷い」

～　～　～

幼「……」

ツ「うわ、何よ！？」

僕「鎖骨にはまってるんだって」

ア「鎖骨にはまってるという表現を聞くことがあるとは思わなかったでござるが」

幼「鎖骨が浮き出てる身体を見ると」

僕「見ると？」

幼「不安になるの」

僕「うちでご飯食べてく？　お風呂とかも貸すよ？」

ツ「人を貧乏人みたいに言わないで！」

～　～　～

幼「第一回誰の鎖骨が一番魅力的かー！」

ツ「どうやって判定下すのよ……」

ア「手触りでござるかな？」

僕「審査員は」

幼「私！」

僕ツア「「「棄権します」」」

幼「なんで！？」

僕「自分の鎖骨に聞いてご覧」

ツ「ていうか僕くんも参加者だったのね」

～　～　～

幼「鎖骨っていい出汁が出そうじゃない？」

僕「誰の？」

ツ「発想が怖い」

ア「すんなり適応してる僕くんはなんだかんだ幼馴染ちゃん寄りなんでござるなあ」

幼「私の？」

僕「安上がりでいいね」

ツ「共食いよ！」

ア「これ共食いって言うんでござるか？？？」

～　～　～

幼「鎖骨」

僕「番」

幼「遺骨」

僕「積み木」

幼「胸骨」

僕「追試」

幼「膝蓋骨」

僕「通知」

幼「恥骨」

僕「ツルハシ」

幼「尺骨」

僕「苞」

幼「橈骨」

僕「追加」

幼「下顎骨」

僕「追尾」

幼「尾骨」

僕「美人局」

幼「仙骨」

僕「ツメナシカワウソ」

幼「側頭骨」

僕「凄いね幼馴染ちゃん」

ツ「この場合骨縛りで走りきった幼馴染ちゃんと、つ攻めに耐えきった僕くん、どっちの方が本当に凄いのかしら……」