138-唾液編

幼「ほら、口開けて? 飲んで?」

僕「癖を詰め込んだエロ漫画みたいな入りやめよう」

幼「自分の中から漏れて体液を異性に飲ませるってめっちゃ興奮しない???」

僕「狂おしいほどわかるけど全員が全員同じ性癖を持ってるわけじゃないんだよ」

ツ「それ以前の問題としてエロ漫画っていう表現があっさり出てくることに誰かツッコミなさいよ!」

ア「気にしたら負けでござる」


~ ~ ~


幼「僕くんは私の唾液飲める???」

僕「飲めない」

幼「愛する人の体液だよ!?」

僕「愛する人の物なら何でも愛せると思わないでよ」

幼「愛せないの???」

僕「愛せるけど」

幼「えへ♪」

ツ「何なの?」

ア「急激な温度上昇で脳みそ湯だったんじゃないんでござるか?」


~ ~ ~


ツ「ていうか今日あたしたちめっちゃ出るわね」

ア「ネタ不足で手っ取り早く変化をつけるために登用されたんでござるな」

幼「二人ともせっかく珍しく見せ場ができたんだから素直に喜んで!!」

ツ「うっさいわね!」

ア「唾液飲ますでござるよ?」

幼「オーイエスカモン!」

ツ「僕くんに」

幼「それは駄目!!」

僕「まず僕に確認取ろうよ」

ア「僕くんの人権は他人の物でござるなあ」


~ ~ ~


幼「梅干しを見ると唾液が出る!」

僕「過去の経験がそうさせるらしいね」

幼「むむむ」

僕「どうしたのさ?」

幼「僕くんを見ても出なーい!」

僕「僕との間にある思い出は酸っぱいわけじゃないみたいだね」

ツ「……あ」

ア「今なにか飲み込んだでござるな???」


~ ~ ~


幼「うやーーーん!」

ツ「恐竜みたいに騒いでどうしたのかしら」

僕「口内炎が痛いんだってさ」

ツ「ああ、そういえば口内炎の時って唾液の分泌量が上がるのよね」

僕「さしづめ今の幼馴染ちゃんは唾液怪人だ」

ツ「笑」

幼「笑わないでーーーー!」

ア「幼馴染ちゃんが叫ぶと当社比20倍くらいの勢いで唾飛んでくるでござるな」


~ ~ ~


幼「唾液と使って何か画期的なことができないかな」

僕「体液で事をなそうとする志は素晴らしいね」

幼「なんかちょっと粘っこいよね」

僕「とろっとしてる感はある」

幼「よし!」

僕「工作道具持って何するつもりかは知らないけど唾液をノリ代わりに使えると思ってるなら思いとどまって欲しい」


~ ~ ~


幼「第一回大好きな異性に自分の唾液を飲ませたくなる時!」

僕「そんな時はないよ」

幼「あると仮定して!」

僕「無茶言うなあ」

幼「ほらほら! 僕くんはどんな時に私に唾液飲ませたくなるの!?」

僕「そうだね、たとえば」

幼「~~~~~~~!?」

僕「こんな風にうるさい幼馴染ちゃんを黙らせたい時かな」

幼「♡♡♡」

ツ「あーなんか久しぶりに見た気がするわね、バカップルのバカっぷり」

ア「キスのついでに唾液の交換、これもまた王道なり」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る