137-生徒会室編

幼「年上のエッロい黒髪生徒会長との逢瀬だーーーーー!」

僕「発想があまりにもテンプレだよ」

幼「年上のエッロい黒髪生徒会長とエチエチしたくない?」

僕「したい……」

幼「もっと本気で! したいなら! 言ってみて!」

僕「幼馴染ちゃん……年上のエッロい黒髪生徒会長とエチエチが、したいです……っ」

幼「二年間もまたせやがって……へへ……」

僕「いい加減怒られるよ」


~ ~ ~


幼「アニメ・マンガ・ラノベだと滅茶苦茶仰々しく描写されるけどー!」

僕「現実はめっちゃ地味だよね」

幼「でも不可侵領域っぽさはあるよね!」

僕「まあ、自分から行こうとはしないし縁遠い場所ではあるよね」

幼「つまり」

僕「うん?」

幼「人の目を盗んでイチャイチャし放題♪」

僕「前のターンからずっと脳内ピンク過ぎない?」


~ ~ ~


幼「生徒会室でエッチなことしてる生徒はいると思うの!」

僕「ひたすらエッチ推しだね」

幼「だって人類が想像できることは現実に起こり得るんだよ!?」

僕「自分の願望を人類全体に押し付ける厚かましさ」

幼「体力と劣情だけは無限に存在する高校生が情事に走らないわけがないよ!」

僕「こうやって偏見は世の中に広まっていくわけか」


~ ~ ~


幼「どうして僕くんはそんなに冷静なの!?」

僕「興奮するほうがどうかしてるよ」

幼「僕くんだってエッチなことに興味があるじゃん!」

僕「何もわかってないなあ」

幼「どういうこと!?」

僕「高校生の相手が高校生でなければならないなんて誰が決めたのさ」

幼「教師とのインコー!?」


~ ~ ~


幼「いつになくお話の内容がお下品なの!」

僕「始めたのは誰だ」

幼「私だよーーーーーー!」

僕「どの口が最初の言葉を吐いたんだか」

幼「エッチなことはいけませんって生徒総会の議題で取り上げてもらお!」

僕「その場合罰せられるのは幼馴染ちゃんだよ」


~ ~ ~


幼「でもさ、これは真面目な話なんだけど!」

僕「絶対嘘だね」

幼「夏休み、他の生徒がいないのに、仕事を片付けるために登校した、卒業を控える三年生の生徒会長と、密かに彼女を慕う後輩の二年生副会長が、生徒会室で二人きりっていうシチュエーションは、あるよね???」

僕「真面目に不真面目な話をし出したなあ」

幼「あるよね!?」

僕「ないよ」

幼「うぅ」

僕「でも」

幼「?」

僕「あってほしい、とは思うかな」

幼「ありがどぅ……っ」

僕「ここまで感極まっている幼馴染ちゃんを見るのは初めてだよ」


~ ~ ~


幼「私が生徒会長になって生徒会室を濫用してやるんだ!」

僕「珍しいくらい不思議な理由だ」

幼「これで架空の部活を使って部費をしこたま充てるの!」

僕「秒で解任されるよ」

幼「じゃあ上納金を強制徴収!」

僕「恐喝で逮捕されるよ」

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