135-ヒステリック編

幼「女さんの得意分野だー!」

僕「のっけから方々に喧嘩をふっかける発言はよして」

幼「でも男性でヒステリックって言わなくない???」

僕「短気とかそんな感じの表現で括りがちな気はするね」

幼「やっぱり女性特有の文化じゃん!」

僕「こんな文化があって喜ぶ人はいないと思うよ」


~ ~ ~


幼「私がヒステリックになる瞬間はどんな時だー!?」

僕「朝起こされた時」

幼「はい……」

僕「起こしてあげてるのに怒られるとこっちの方がヒステリックになるってそろそろわかってほしいんだけど」

幼「ごめんなさい……」


~ ~ ~


幼「小学生の時の先生が結構ヒステリックだったの!」

僕「地味に派手な告白だね」

幼「少し教室がざわざわすると泣き始めて、生徒のほうが困惑して気を遣うようになっちゃった」

僕「それって実は先生の狙い通りじゃない?」

幼「高度な統制術ってこと……?」


※実話です※


~ ~ ~


幼「ヒステリック! 生々しい話になりがち!!」

僕「基本ネガティブな反応だから印象がよろしくないね」

幼「ポジティブなヒステリックはないの!?」

僕「あるけど」

幼「えっ」

僕「マゾヒスト相手にヒステリックになるのならウィンウィンじゃない?」

幼「それもう共依存かも……」


~ ~ ~


幼「ヒステリー! 一文字変えると! ミステリー!」

僕「急に奥行きがある魅力を感じるようになった」

幼「ヒストリー!」

僕「歴史を感じるね」

幼「一文字ずれてれば無限の可能性があったのに」

僕「まだ諦める時間じゃないさ」


~ ~ ~


幼「うきききききぃぃぃぃぃぃぃぃ!」

僕「エクソシストに出てくるアレみたいに喉掻きむしり出したなあ」

幼「許さない許さない許さない!!」

僕「マジでヒステリックするじゃん」

幼「こんなクソゲー二度とやらない!」

僕「子供かよ」


~ ~ ~


幼「私ばっかりヒステリックしてて僕くんの印象ばっかり良くなる!」

僕「僕は役割担当がツッコミ役だからね」

幼「不公平だよ!!」

僕「じゃあ交換する?」

幼「私が他人の行動監視ができるわけないじゃん!」

僕「清々しいまでの開き直りっぷりだ」


~ ~ ~


幼「ヒステリックの対義語は!?」

僕「calmとcomposedだってさ」

幼「物知り!!」

僕「まあね」

幼「グーグル先生がね!!」

僕「ググったのバレてたかあ」


~ ~ ~


幼「短気は損気と言うけれど!」

僕「不要な感情なら備わっていないわけであって」

幼「ヒステリックにはヒステリックなりの存在意義があると思うの!」

僕「たとえば?」

幼「ストレス発散???」

僕「その発想は不要だと僕思うなあ」

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