133-凩編

幼「お正月と言えば!」

僕「凧揚げ」

幼「海が穏やか!」

僕「凪」

幼「この漢字は!?」

僕「凩」

幼「絶対何人かは読み間違える!」


~ ~ ~


幼「凩吹いてるな~なんて言わないよ!」

僕「普通に風冷たいとかそんなだね」

幼「使うなら木枯らしの方だし?」

僕「一文字の方はあんまり見ないなあ」

幼「ということは!」

僕「お?」

幼「倒せば経験値たくさんもらえそう!」

僕「メタル系モンスターみたい」


~ ~ ~


幼「一文字で読み四文字、コスパがいい!」

僕「大抵二文字読みくらいだしね、漢字」

幼「私たちの名前も一文字で表すことができたら楽じゃない!?」

僕「その必要はないかな」

幼「どうして!?」

僕「だって僕たちには名前がないから」

幼「←じゃあこれは何!?」

僕「単なる読者に対する識別表記だよ」


~ ~ ~


幼「凩の対抗馬は!?」

僕「からっ風とか?」

幼「他の季節から持ってこよう!」

僕「春一番、薫風、雁渡し」

幼「もっと、もっと!」

僕「ひょっとして風の種類を書く宿題に利用してる???」


~ ~ ~


幼「出涸らし!」

僕「……」

幼「墓荒らし!」

僕「……」

幼「じゃあヤマアラシ!」

僕「何してるの?」

幼「ポケモンの名前思い出してるの!」

僕「マグマラシだよ」

幼「農家さんがやるのは!?」

僕「地均し」


~ ~ ~


幼「ヤマアラシのジレンマがあるんなら凩にもジレンマがあってもいいじゃん!」

僕「ちゃんと直近の会話からネタを広げて偉いね」

幼「凩のジレンマ! つまり?」

僕「僕は凩。強い北風で皆から寒いと良く文句を言われます」

幼「凩くん……」

僕「僕だって本当は南から吹いてみたいし温かい季節に吹いてみたい」

幼「うぅ」

僕「でも、僕は冬の頭に北から吹くことしか出来ません。本当は皆と仲良くなりたいのに」

幼「頑張れぇ、凩くん……!」

僕「あらゆるものにはのっぴきならない事情があったりするのだ」


~ ~ ~


幼「KOGARASHI」

僕「キングオブゴッド嵐」

幼「強そう!」

僕「ノックアウトガラシ」

幼「痛そう!」

僕「小柄氏」

幼「弱そう……」


~ ~ ~


幼「もうネタが尽きました!」

僕「思いのほか頑張ったんだけどなあ」

幼「私にはこれ以上凩で話を膨らませることが出来ないよ」

僕「何かいい手はないだろうか」

幼「ところで凩の部首って何だかわかる?」

僕「かぜかんむり?」

幼「他にも、つくえ、きにょう、きがまえっていう呼び方があって」

僕「ネタあるじゃん」


~ ~ ~


幼「凩!」

僕「旋」

幼「嵐!」

僕「何を指し示しているかわかったら」

幼「コメントしてね♪」

僕「終わり方雑だなあ」

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