130-乱数編
幼「ガチャの時間だぜ~~~~!」
僕「乱数で真っ先にそれが思い浮かぶあたり、時代を感じるなあ」
幼「乱数を制するものが人生を制す!」
僕「バスケ漫画に出てくる名言みたいに言うじゃん」
幼「つまりここで華麗に当たりを引ければ私の人生勝ちってことなの!」
僕「当たるまで投資し続けるのを勝ちって言うのは違う気がするけど」
~ ~ ~
幼「バタフライエフェクト!」
僕「あれも乱数と言えるのかもしれない」
幼「スタート地点の情報を操作するだけで最終的に大きな誤差を生む!」
僕「つまり僕が幼馴染ちゃんと遭遇しないという乱数調整をするだけで今頃大きく人生が変わっていたのか」
幼「悪い方にだよね???」
僕「興味があるなあ」
幼「悪い方にだよね???」
~ ~ ~
幼「徳を積むっていうのも乱数調整!?」
僕「そうなのかも」
幼「今までの人生が駄目駄目だったから行動を変えて乱数を弄ってるんだよね!?」
僕「そう考えると打算的に感じて嫌らしいね」
幼「……エッチ」
僕「幼馴染ちゃんの身体なんて見飽きてるからもう何とも思わないよ」
~ ~ ~
幼「おはようございます!」
僕「礼儀正しいね」
幼「私、生まれ変わったの!」
僕「ほう?」
幼「こうして礼儀正しく生きることでテストに出る問題の解答が全部【1】になるようにするの!」
僕「まずはテストの問題形式が全部択一式になることを祈るところから始めた方がいいよ」
~ ~ ~
幼「数と私、乱れて困るのはどっち!?」
僕「数」
幼「うぇぇ……?」
僕「幼馴染ちゃんは普段から乱れてるようなものだからね」
幼「えへへ、照れる~♪」
ツ「全然褒めてないわよ?」
ア「某たち、思い出したみたいに登場するでござるなあ」
~ ~ ~
幼「……今だ!」
僕「ガチャボタンを押すだけなのに必死だね」
幼「私ね、十八時ジャストにタブをタップ教なの!」
僕「いるいる、謎のおかると理論に傾倒してガチャ回す人」
幼「僕くんは何教にも入信してないの?」
僕「強いて言えば最愛の天使の側で生きる教かな」
幼「そうなんだ」
僕「そういうところは鈍いんだね、幼馴染ちゃん」
~ ~ ~
幼「一番くじの目当てが当たらなかった……」
僕「朝二度寝なんてせずコンビニに直行すればもしかしたら引けていたかもしれない」
幼「よし、決めた!」
僕「二度寝をしない決心を?」
幼「三度寝してから動く!」
僕「斜め上の乱数調整きちゃったかー」
~ ~ ~
幼「僕くん、二人の愛の結晶、作ろう?」
僕「いいよ」
幼「えっ、乗り気!?」
僕「僕も男だから、そっち系は好きさ」
幼「じゃ、じゃあ……どうぞ?」
僕「……」
幼「あれ?」
僕「……うん。しようか」
幼「待って普段からそうやって乱数調整して絶対に間違いが起きないようにしてたの!?」
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1000PV達成してました。次は1010PV目指します。
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