129-体育館編

幼「キュッキュキュッキュお皿洗い用洗剤みたいな音がするんだぜ!!」

僕「それ名前だけで実際にそんな音出ないよ」

幼「というわけで今日は体育館にいます!」

僕「脈絡という言葉を君に教えてあげたいなあ」

幼「会話の繋がりなんて面倒なものは洗い流しちゃうんだぜ!!」

僕「洗剤だけにってことか」


~ ~ ~


幼「体育館と言えば!」

僕「雨の日の体育」

幼「ですが!」

僕「なんか新しいパターン来たかな?」

幼「雨の日の体育と言えば?」

僕「単に自分で考えて話すのが面倒になっただけだこれ」


~ ~ ~


幼「あの、両サイドの上の方にある廊下!!」

僕「キャットウォークだね」

幼「猫専用レーン!?」

僕「むしろ人間用だけど」

幼「嘘つきじゃん!!」

僕「そういう二極論で語ると嫌われちゃうよ?」


~ ~ ~


幼「共感してほしいの!」

僕「できることなら」

幼「下はハーフパンツ、上はだぼっとしたジャージ」

僕「ふむ」

幼「で、体育座りして足をジャージですぽっと覆う女子生徒が」

僕「性癖?」

幼「イエィス!」

僕「狂おしいほどわかってしまった」


~ ~ ~


幼「体育館と言えば跳び箱!」

僕「定番だね」

幼「あまりにハマって小さい頃はプライベートでもよくやったの!」

僕「へえ、なんか珍しいね」

幼「首が回らなくなるととりあえずやっちゃうんだ!」

僕「それ高跳びだね」

幼「国なんて所詮小さな箱!」


~ ~ ~


幼「体育館と言えば夏場の超長い全校集会!」

僕「どうやったらあのクソ暑い中でロングスピーチをしようという発想になるのか一度問いただしてみたい」

幼「私わかるよ!」

僕「ほほう?」

幼「自分が主導した会話って征服感があって超気持ちいいから!」

僕「目立ちたがり屋の承認欲求が極まったってことなのか」


~ ~ ~


幼「先生! 私、男子に混じって先にシャトランします!」

僕「アグレッシブな幼馴染ちゃん」

幼「ふぅ、ふぅ。終わった」

僕「お疲れ様」

幼「これで堂々と走りで揺れる女子のお胸を見物できる!」

僕「意欲の裏には原始的な下心が潜んでいるものなんだなあ」


~ ~ ~


幼「中2くらいになると急に制汗スプレー常備しだして体育の後自慢気に吹きかけてる奴~!」

僕「いるいる」

幼「ちょっとおとなになった感を出したいのはわかるんだけど!」

僕「さらっとやろう」

幼「先にデオドラントシートで汗拭いてからかけたほうが気持ちいいよ?」

僕「ツッコミどころそこなのか」


~ ~ ~


幼「体育の授業なのに本気でバレーとかする奴~!」

僕「これもある」

幼「サーブミスくらい許してあげて!」

僕「ちなみに幼馴染ちゃんは?」

幼「泣くまで詰める!」

僕「これ自分の話だったんだ」

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