127-日本庭園編

幼「日本庭園だーーーー! 日本庭園!?」

僕「なんで自分で驚いてるのさ」

幼「日本庭園って、あの、あれでしょ!?」

僕「どれ」

幼「和三盆みたいな!」

僕「枯山水ね」

幼「どんな間違いしてるの!?」

僕「こっちの台詞だよ」


~ ~ ~


幼「私の私の彼は~~~~源くん♪」

僕「それは彼さんずいね」

幼「今日のツッコミは切れがある!」

僕「わかりやすいボケをかますからだよ」

幼「お酒は二十歳を過ぎてからだよ?」

僕「それは醸す」

幼「いつになく快調な大喜利!」


~ ~ ~


幼「こつーん、こつーん」

僕「風情があるね」

幼「この音を聞きながら食べる和食」

僕「日本人としてのありがたみを感じる瞬間だね」

幼「素晴らしきかな」

僕「虚仮威し」

幼「鹿威しだよ!!」

僕「今日はボケの方を盗ってみた」


~ ~ ~


幼「日本庭園ってさ」

僕「うん」

幼「様式美っていう感じの美しさがあるから」

僕「うん」

幼「壊したくなるんだ」

僕「うん?」


~ ~ ~


幼「ほら、友達から借りた新しい消しゴムとか思いっきりゴシゴシしたくなるみたいな気持ちだよ?」

僕「そのあるあるネタに共感してしまうと人格破綻者になっちゃうよ」

幼「え~、じゃあおニューの服に墨汁垂らすとかは?」

僕「友達いなくなるよ?」

幼「風流には静けさが必要なの」

僕「あ、一応タイトルに則った会話展開になってるんだこれ」


~ ~ ~


幼「日本庭園と言えば」

僕「春」

幼「えー、秋」

僕「紅葉対桜」

幼「じゃ、春の勝ち!」

僕「その心は?」

幼「お饅頭よりお餅の気分だから!」

僕「もみじ饅頭も桜餅も、どっちも大好きです」


~ ~ ~


幼「やってみたいことがあるの!」

僕「舞妓さんでも呼んで帯くるくるでもするの?」

幼「脳の中身をスキャンするのやめて!」

僕「幼馴染ちゃん、時々発想がおっさんっぽくなるよね」

幼「そりゃ女の子だもん! 皆そうなるよ!」

僕「?」

幼「いつか子供を産みたいの!」

僕「なるほど、お産か」


~ ~ ~


幼「妙に広い池にかかった、妙に狭い橋!」

僕「典型的な日本庭園って感じのイメージだね」

幼「そして餌を持った私に寄ってくる!」

僕「うんうん」

幼「ピラニア!」

僕「どうせそんな落ちだろうと思ったよ」


~ ~ ~


僕「B級映画みたいな雑に視聴者の期待を悪い方向に裏切る展開は自重したほうがいいよ」

幼「淡々と駄目だしされちゃった……」

僕「もっと日本庭園というロケーションを活かしたシーン展開を考えるべきだ」

幼「うーん、わかった!」

僕「よし」

幼「夜のお楽しみに雇った舞妓さんが実はゾンビだった件!」

僕「今度はコンセプト盛りすぎてわけわからなくなったラノベみたいなタイトルになった件」

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