未来人の判別方法
ー スス家 夕方 居間 ー
「まったく何してんですか2人とも、
こんな世界脱出してキョウカさんを助けに行かなくてどうするんですか?」
「なんのこと?私達しがない女子高生だよ?」
「キョウカさんなら、さっき学校で会ったやん?」
あくまで虚言を貫こうとしますね、この2人。
ですが未来人への対処法なんていくらでもありますよ?にゃひひひ。
「ススパパ、あなたがこの世界の住人でない証明をします。
覚悟はいいですね?」
「いや、私は父親になった覚えはないんだけれど」
「押し入れに眠っている ” ユリモンカード ” 全部僕にください」
「さあああああああせんしたあああああああああああ」土下座ッ!!!!!
「す、ススゥ」ドン引き
「ユリモンカードが高騰するのは未来を知っている証拠。
今は集めて遊ぶコレクションの域ですが、
いずれ4桁万の
絶対に勝てる案件を手放すのは避けたいと思うのは人のサガです」
「ほ、ほら最高値のカードあげるからさ」あせあせ
「はぁ。
お金の問題ではないんです、
僕は無様に足掻き勝利をつかむスス伯爵が見たいんです。
全てを諦めて小物化した今のあなたに着いていく者なんて誰もいませんよ?」
このままでは本当に失望してしまいます。
「1回キョウカさんに詰め寄ったけどさぁ、脱出自体は簡単なんだよ?
でもいい案が思い浮かばなくってぇ。
必死に考えましたとも!!!
・キョウカさんの固有魔法スケルトン化により令和で製作された
電子機器及び物体は無力化される
・キョウカさんがいるところは王都キマシタワー、334メートルの展望台
・そこまでの移動手段でキョウカさんの魔法の影響を受けない人々の妨害
・周りは海で王都キマシタワーは陸、波がないからボートでの侵入は不可
・そして・・・私達を取り込んだ光のカーテンの対処法
はっきり言って詰みよ?
私達ヘリコプターや飛行機の免許持って無いから空飛べないし」
「作戦自体は考えていたんですね」
「でもそれが限界、ニャラケルが来るまで私達は学生生活を謳歌していた。
例え ” 偽りの青春 ” だと分かっていても」
急にシュンって落ち込まないでくださいよ、非常にやりずらいですので。
☆☆☆
どうやらご飯ができたらしいですね。
これ以上の押し問答は無意味、僕の知っているスス伯爵は死んだ。
独立しいずれ敵となる存在となり果てた、
” 食パン4枚切りの分厚さの腹部脂肪を持つメタボ予備軍の少女 ”
程度の価値しかでない。
「じゃ、ススちゃん、アオイちゃん、ニャラケルちゃん手を合わせて」
全員 「「「「いただきます」」」」
はぁ、ヘルメスおばあちゃんも取り込まれていましたか。
というかアオイ姉さんが次女の設定生きてたんですね。
「今何やってるっけ? ” ユリえもん ” でも付けとく?」
リモコンでテレビを起動し
ユリえもんの番組を見せようとするスス姉さん。
食事中にテレビを見て
場合ではないと思いますよ?
そして画面がうまく映ってません。
「あーまたか!」バシィ!バシィ!!!
唐突にテレビを叩いたスス姉さん。ゴリラか何かで?
「ふぃ~、やっぱこの手に限りますよ」
正常に映りましたね、いわゆるブラウン管テレビと呼ばれる大き目の
タイプだからできる荒業、
令和のモニターでやったら壊れそうですね。
「やっぱユリヨ氏の声もいいもんですね、魂が覚えてますから」
「いつでしたっけ?声優交代するの?」
「うーん確か2005年だったはず」
これヘルメスおばあちゃんも記憶残ってる奴ですね。
あとスス姉さんは未来のことを語ってますよ?
もう少し設定を守ってください。
「2005年ってウチ生まれてないやん。
ずっと声優はユリビさんやったで?」
スス 「いててててててて」
ヘルメス「いててててててて」
アヤメ 「いててててててて」
先生 「いててててててて」
キョウカ「いたたたたたたた」
地球人類「いててててててて」
今回の事件の黒幕 「いでぇええええええええええええええええええ」
「あ、アオイィ。その術は私たちに効く。やめて!!!!」
平成生まれにも埋められない溝があるようですね。
近所から阿鼻叫喚の悲鳴が聞こえてきます、
相当数の人間が囚われてますね。
皆脱出を諦めて
ちなみに僕は無事ですよ?令和生まれですので。
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