平成が攻めてきたぞっ!共鳴凱旋歌 ノスタルジック・ハウリング
王都キマシタワー
キョウカが初めて目覚めた数日後、待ちに待った日がやってきましたっ!!
せっかくのお休みですので映画館に行きますっ!!!
キョウカ以外 「映画?」
「そうです!キョウカの時代に放送していたアニメの劇場版ですっ!!」
しかしスス社長とニャラケルさんとアヤメは空振り。
魚の養殖場を作るため躍起になってます。
ー 数十分後 映画館 ー
「映画なんて久しぶりやな、大抵
いいわけやし」
「サブスク?スク水の仲間ですか?」
「あー、後で説明するから」
ポップコーンやドリンクを手に入場します。
資金というか電子マネー?についてはスス社長が用意してくれました。
スマホをかざすだけで買い物ができる優れものですが、
原理はよくわかってません。
「せっかくのアオイとのデートですのでチケットの半券は
財布に入れておきます」
「ウチの本命はススやからな~。浮気になるから友達からやな」
「はい!」
友達と映画なんてアヤメ以来ですっ!
☆☆☆
物語もいよいよクライマックスですっ!!!
突如敵組織を裏切り味方側に付いたユリランは
自分で落した隕石を破壊しようと画策しますっ!!
そして・・・・。なんだか・・・・眠・・・く。ばたり
☆☆☆
ー 数分後 映画館 アオイサイド ー
「んん、なんや眠ってたんか。
せっかくの映画なのにオチ分からへんかったやん。
堪忍なキョウカさん、教えて・・・・く?」
何やトイレか?周囲を見渡しても彼女の姿はないし様子がおかしいんや。
最新の映画やから全員物語の結末を知りたいはず、
けれど大半の人間が ” 眠っていたんや ”
スタッフが慌ただしいのもその論に拍車をかけた。
とりあえず外に出てスマホで連絡を・・・・・・つながらへん。
昨日必死にスマホの特訓したからキョウカさんには通じるはずなのに。
完全にウチのせいやん!!!!!
☆☆☆
ー ポルタメント女学園 校庭の片隅 ススサイド ー
「キョウカさんが誘拐?離れたんじゃなくて?」
アオイは気が動転していて話の趣旨が見えてきません、
ですが映画を見ていた全員が眠るなんてガスか何かを使ったのでしょうか?
それにしたってキョウカさんのみを誘拐する意図が見えない。
私ならアオイも誘拐して身代金倍プッシュしますが。
「ニャラケル!アヤメ!緊急事態です!キョウカさんが誘拐されました!」
「きょ、ススは経営者として3流だ。不測の事態を考えることが重要。
こんなこともあろうかとキョウカのスマホには
GPS追跡アプリを入れておいた」
「あの子17歳ですよ?子ども扱いされたと知ったら絶対嫌われますよ?
ですがそれだけが頼りです!!!」
「この方角は・・・・・王都キマシタワー?たしか巨大な塔だったか。
キョウカが此処に行く理由は分かるか?」
「アヤメが分からないなら私にだって知りませんよ!!!」
情報が混乱している。せめて彼女が無事かどうかだけ知りたい。
「そのGPSが本物なら速度は分かりますか?
例えば徒歩なら道に迷ったとかありえますが」
少し落ち着こう、ニャラケルが私の代わりに話を進めていた。
「この速度は車だ。きょ、ススはアオイと連絡を」
「ええ、何か進展があったら情報の共有を!!」
確かに動画でキョウカさんの何でもクリアパーツにする魔法は
全世界に公開された。
だが昨日の今日で動くのは早すぎる。
いや
使用用途が極端に狭まる。
例えば金庫の番号を知るならば私達の魔法が勝る。
そして・・・2時間が経過した。
☆☆☆
私達も王都キマシタワー方面に向けて移動しアオイと合流した。
そしてその時が来た。
王都キマシタワーから衝撃波が放たれ道行く人たちが倒れていく。
私達は魔法で防御しましたがいったい何だったのでしょう?
衝撃波が当たった物体はクリアカラーとなっているし、
私服男性のファッションはもれなくダサくなっていた。
キョウカさんが巻き込まれた可能性があるためスマホを・・・・・
スマホがガラケーに退化していた。
ちょうど彼女の好きな画面とボタン部分がヒンジで繋がっており、
通称パカパカと呼ばれている折りたたみ式の携帯電話だ。
なるほど、男性の私服がダサくなったのはスマホからの情報がなく
適当にスーパーで買ってきたやつを着ているから、、、、、
ならもっと問題です!
人々から未来を奪い過去へ向かわせようとしている!!!
あの衝撃波は今を否定し過去へ迎合させる先兵。
きっと本命は・・・・。
突如王都キマシタワーが変貌し全部クリアカラーとなっていき
それが終わると光のカーテンが私達の方へ向かいだした。
光が通過した建物は皆クリアカラーとなっていき、
人々をも飲み込んでいく。
膨大なエネルギーを前に私たちの防御壁も崩壊し
光の洗礼を受ける。
☆☆☆
気が付いたとき私とアオイはどこかの町に来ていた。
田舎?いやシャッター街が生きているということは令和ではない。
「ようこそ、スス社長、アオイさん。
” 平成 ” へっ!!!!」
そういった彼女は私達が探していた ” キョウカさん ” だった。
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