第2部 じんたいれんせいっ!!
動画投稿 x 錬金術 x 青春 「じんたいれんせいっ!!」
ここはどこ?キョウカは・・・・キョウカです。
よく分からない言語が頭に流れ込んできて困惑しています。
突如光が差し込んできました。
どうやらマッサージチェアのようなものに座っていたみたいです。
「錬金術同好会の新人です、自己紹介をお願いします。
突然で申し訳ありませんが立てますよね?」
深い赤色の髪と淡い青の髪が左右に分かれている女の人?
いいえ、キョウカと同じ学生なのでしょうか?
制服のデザインも違いますし、
何より先ほど詰め込まれた言語を話している。
問題なく立ち上がり元気よく挨拶を。
こういうのは始めが肝心なんですよ。
「ええと、
よろしくお願いしますっ↑!!!!」
やってしまった。緊張すると声の音程が保てず暴発する。
多分この人とは初めての友達になるんだよね?
最初の会話で台無しになる。
「いやキョウカって!!!!まさかニャラケル!!!!」
私の地毛に近い真紅の髪の持ち主が強い口調で叫ぶ。
この子も2色髪のこと同じ制服、どうやらここは学校みたい。
「落ち着いてくださいスス ” 社長 ” 。
お待たせしました!我が社の新商品 ”インスタント人体錬成 ”
その集大成である不正キョウカちゃん。
社長の遺伝子を利用し全く別の生命を作り出しました。
社長の特徴的なキリッとした細目は眼鏡をかけて知的な感じをアピール。
さらに人を引き付ける魅力のみを引き継ぎ道徳という苦手科目を克服。
まさに ” 時期社長 ”と呼ぶにふさわしいスペックに仕上げました!」
人体錬成?次期社長?キョウカは元々眼鏡はかけてますが。
「ニャラケル!!!あんた会社を乗っ取る気!!!
というか誰に話してるんですか!!!」
多分社長さんが2色髪の子に文句を言っている。
「それは見てくださってる視聴者に向けてですよ」
「視聴者って・・・あのドローンか!!!!
・・・・ごきげんよう皆様」
「切り替え早っ!!!!!!」
思わずツッコミを入れちゃいました。
「簡単に言えば今全世界にこの映像が流れているということです。
そして腐っても社長はビジネスの場において
数々の修羅場を潜り抜けています。
最近はカニ漁だかマグロ漁、どちらでもいいですね。
とにかくすごい人なんです」
2色髪の人は部下みたい。それにしても。
「学生なのに社長なんてすごいです!!!キョウカは感動しました!」
「ぐわああああああ!溶ける!!!溶ける!!!!」
褒めたら社長さんの体が溶け始めました。
2色髪の子が指を差す方向を見るとスケッチブックで
” 善意を向けるとスス君は溶けるぞ ”と書かれています。
テレビでいうとカンニングペーパーを出すスタッフさんでしょうか?
「思い人と会う時に気合を入れてメイクするよりも!
身体を動かした時の匂いケアよりも!
プチ整形よりもっと手軽な新体験!!!
インスタント人体錬成によってなりたい自分に成れる
後天的遺伝子改良技術を皆様に提供いたします!
ただし!学生の皆様への施行は法律が追い付いていない為
現状ではお試しできません。
ので!成長ホルモン促進薬も同時に開発いたしました。
女性の場合、どこかの社長よりかはスタイルがよくなることを
目標に最終調整をしています。にゃひひひひひ。
それでは本日の放送はこれまで。最後にキョウカさん感想を」
難しい話の後にキョウカに振るんですか!!!!
「そうですね。キョウカの見たことない物だらけです。
空飛ぶ羽根つきラジコンに、手のひらサイズのコンピューター。
まるで別の世界に迷い込んだようですっ」
「あー別の世界というか・・・・・。
まさか ” スマホ ”すら知らないの?この薄い機械」
「いえ、社長さん。ご存じないです」
「困りましたね。携帯電話の進化版と言えば分かりはいいでしょうか?」
社長さんも2色髪さんも困惑しています。
「え?ケータイってパカパカするかスライドするやつじゃないんですか?」
スス・ニャラケル・視聴者 「老人か!!!!!!!」
後で動画を見せてもらいましたがコメント欄の視聴者さんが付けた
キョウカの愛称が ” キョウカおばあちゃん ”になっていました。
まだ17歳なんですよっ!!!!
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます