災害級のループコンボ!!!
「さぁ行きますよ?錬金術師スス!アセンション!!!」
スマホをグッと天に掲げたスス、これはいったい何の儀式なん?
「あ、アオイ。ほ、ほらお願いしますよ」あせあせ
テンパってるススも可愛ええなぁ♡ けれど空気は読もうか。
「錬金術師アオイ!アセンションや!!!」
ウチも片手を上げる。これが戦闘開始の合図なん?
そしてニャラケルがVRグラスを用意してくれたんやけど
カードゲームってここまで手の込んだことするん?
☆☆☆
ー 仮想世界 地球 ビル群 ー
「ここは私たちの惑星に近い仮想世界 ”地球”
高度な文明が発展しているちっぽけな星。
このゲームでは対戦相手となる存在と戦うことで名声を得られます」
「あースス。全員がVRゴーグル持ってる訳やないんやけど」
「これはあくまで大会やPR用の設定です。
ただカードの大会って地味な絵になりがちなんですよ。
だから仮想世界でエフェクトマシマシにして
カードゲームをしていない層でも楽しめるような仕掛けが必要という訳」
なんやススも考えてるんやな。
「本来は専用アプリを入れたもの同士のランク戦をしたいのですが
ゲストモードで行きます。
山札を切ってテーブルに置いてください」
「こう?」シャッシャ
「ショット・ガン・シャッフルはカードを痛めるぜ☆」 注1
「じゃあ占いみたいにテーブル全体にバラバラで混ぜればええん?」
「ススパパ、多分ネタが通じていません」
「ジェネレーションギャップ!!!!」
ニャラケルや先生には通じてるん?
「っまええか。カードを置いて・・・・って赤く光った!!!」
「ええ、こんなこともあろうかと海底の石油や魔法エネルギー採掘を理由に
王都のトップエンジニアを招集しておいたんです。
当然第1次請負なので給料は、かっきり払いましたよ」
「え?!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ススの性格上20次下請けぐらいやって中抜きすると思ったんやが!!」
正直驚きを隠せないんやが!!!!!!
「ニコラスちゃんってこんな扱いなのか?」
「あまり言いたくありませんが道徳の成績は
下から数えたほうが速いんだ」ドン引き
ススの母ヘルメスさんと先生にも同情されるレベルやな。
「とにかくカードで戦いましょう。
説明する都合があるので私が先行を取ります」 注1
「ええで」
「まずお互いに51枚のカードのうち1枚を場に出します。
これが切り札カード。バトルの後半で活躍するので
コストが重いカードを置くといいですよ?
アオイのデッキなら ” 運命突破巫女礼装 ~アオイ~ ”
と書かれた無色枠のカード。因みにキラカードです」
「これやな。って指定されたカード以外イラスト白黒やん!」
「あくまでテストプレイです。私もそこにいるAの称号を持つ母と
” T ”、” Ⅽ ”、” G ”の4人としか戦っていません」
「その並びなら遺伝子情報?まあええわ。じゃあスス先生お願いします」
・・・なにかスイッチでも踏んだんかススの顔が赤くなり
テンションがハイになってもうた。
どうやら先生呼びがよっぽど嬉しかったみたいや。
「えへへ~先生か~♪ッ八ッ!!こほん!!」
スス以外 (デレデレやん!!!!!)
☆☆☆
ー スス フェイズ1 ー
「私のターン!残念ながら先行の1ターン目はカードをドローできません。
山札よりエネルギーカードを1枚裏向きに置き、
白紙のカード合わせて4エネルギー。
ー スス フェイズ2 ー
「ーーーーーーーーーー
|3 |
| |
| |
| |
| |
| アタック値2 |
|ーーーーーーーーー」
このようなカードを出す場合左上のカードはコストは3。
今回の場合自軍エネルギー4までのカードを何枚でも出せます。
青の世界のカード ” 量産型
効果により山札の上1枚を公開し青の世界ならば手札に加え
違った場合山札の下に戻します」
カードイラスト部分には、ちっこいロボが何体もいる。
山札の上は青のカードなので効果は成立。
「同じ色のカードで固めることで山札の上を参照する効果を
成立しやすくする。
これがこのカードゲーム ” 運命昇華 ”のキモとなる部分。
ですが私のデッキはこんなものではありませんよ。
無色カードのコスト3 ” レイワノショドウ スス伯爵 ”を召喚、
山札の上から3枚をめくり異なる3色が出た場合、
エネルギーゾーン、手札、墓地に振り分けることができます」
「ちょっと待ってえな!それって1ターンで3枚の利益を
得れるやん!!!」
ニャラケル 「普通では?」
先生 「まあ令和の初動だからな。あははははは」
ヘルメス 「やっぱおかしいんだな」
ススの言っていた意味が分かった。
ニャラケルと先生とススはカードゲーム脳が完成し手遅れなんや!!!
「山札をめくり青、紫、無色のカードを確認。
合計3
青のコスト5 呪文 ” 定時退社 ”を発動。
このカードは場に残らない使い捨てカード。
効果で ” レイワノショドウ スス伯爵 ” を手札に戻し
再び召喚、効果で山札の上から3枚を確認し・・・・・・
ー 5分後 ー
「なんやかんやあって自軍エネルギー10なので
青の世界のエース
” 最強裁判長
・・・・降臨させます!!
特殊な効果は持ちませんがアタック値は15。
つまり後3ターンでアオイの山札を削り切れます!!!」 注1
言いたいことはあるんやけれど、ウチはカードを1枚も出してないんやけど。
そもそも墓地回収と手札戻しで ” スス伯爵 ”使いまわされたんやけど。
そしてこのままフェイズ3で全軍攻撃・・・は最初の1ターン目では
出来ません、このままターン終了です」 注1
ニャラケル 「惑星チキュウではバカ受けですよ?にゃひひひ」 注1
先生 「なんか闇落ちしそうだな」 注1
ヘルメス 「ニコラスちゃんってこんなおしゃべりなのか?」 注1
ー アオイ フェイズ1 ー
「ふう、やっとウチのターンやな。後攻なのでカードを引き、
その後山札の上から1枚をエネルギーゾーンへ。
金の世界のコスト3呪文 ” 機械仕掛けの信託 ”を発動、
山札の上3枚を公開し好きな順序で入れ替えるんや」
ニャラケル 「アオイのデッキは山札操作が得意な金色主軸ですか」
先生 「ならば次の手は!」
「無色コスト2呪文 ”
山札の上から2枚を公開しそれらが同じ色の場合、
エネルギーゾーンに置けるんや!!
当然山札の上を操作したので確定!」 注1
ヘルメス 「このカードも修正が必要そうだな」げんなり
「合計自軍エネルギーは6!
いでよ!無色の6コスト! ” 運命突破巫女礼装 ~アオイ~ ”
召喚や!!!!ちなみにアタック値は10!!」
スス 「なんだかんだアオイもノリノリですね」
ニャラケル 「ほう、巫女服ですか」
「効果で山札の上から10枚を確認し、
無色で名称 スス の5コスト以下のカードを2枚まで攻撃ゾーンに出せる!!
結果は・・・・1枚も来ないやん!!!!!」
スス 「確率ですからしょうがありません」
ヘルメス 「何故この調整をスス伯爵に回せなかったのか」
「仕方あらへん!手札から直接 ” 巫女の補佐 スス ”を召喚や!
効果により名称 アオイのアタック値を2倍とし20とする!
さらに 金のコスト5 ” 原初のAI グランディオーソ ”召喚。
このままフェイズ3や!!!」
ー アオイ フェイズ3 ー
「コスト6以上の特権、アタック値の分散により
20の数値を相手の攻撃ゾーンのカードに振り分けることができるんや!
ススの場のカードに攻撃を振り分け全滅!
残り自軍カードでススの白紙のカードを攻撃!!!
これで2枚のエネルギー破壊が成立!!
なんやっけ ” ランデス ” って癖になるんやな!!!!」うっとり
スス 「ああ、アオイがとんでもない方向に歪んでいきます」遠い目
ニャラケル「もうどうしよもないですね。にゃひひひひひ」
ー アオイ ターン終了 ー
ー スス フェイズ1 ー
「残念ながら ” レイワノショドウ スス伯爵 ”で手札も増えています。
呪文 ” 緊急送還 ”、” 撤退命令 ”、” 強制帰還 ” により
アオイの白紙のカード3枚を破壊!
そしてコスト6以上のカード3体を召喚。
アオイの切り札カードが出てきましたがこちらの合計アタック値は45。
対してアオイのカードは10の倍の倍でもアタック値40。
切り札カードが破壊された時点で私の勝ちです」
ニャラケル 「初心者相手に大人げないですね、ススパパ」ドン引き
先生 「なんてゆうか道徳赤点の理由が分かった気がする」ドン引き
ヘルメス 「お願いですからニコラスちゃんを嫌いにならないで欲しい」
ー 勝者 スス ー
☆☆☆
とりあえずガツンと言わなあかんな!!!!
「負け惜しみやないけれど ” レイワノショドウ スス伯爵 ”は
強すぎると思うんやけど!!!!」
「・・・・・やはりそう思いますよね、アオイ」
ススも反省したんやしカード調整に力を入れてくれる様。
とりあえず ” スス伯爵 ”はデッキに1枚制限とし、
1ターンに同じカードは同時に処理された場合を除き
1度しか発動できないルール調整が加わったんや。
そのルールに乗っ取り、
” 運命突破巫女礼装 ~アオイ~ ” については
同時に2枚捲れた場合2枚とも効果が発動するみたいやな。
・・・・ウチのカードも大概壊れてるから修整してみる予定や。
注1 この怪文書はフィクションであり以下略
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます