4月
飼い猫の話
パソコンで作業している最中に、猫がキーボードに乗って邪魔してくる……というのに憧れたことはありませんか。
私はあります。「もう、しょうがないんだからぁ」なんてとびきり甘い声で諫めて、ついでにそのまま顔面を突撃させて猫吸いです。そういうことをしたい願望はたぶん、人類共通だと思います。
しかし、我が家の愛猫はそういうことをしてくれないのです。そもそも机の上にすら乗ろうとしません。私の膝にヒラリとやってくると、それからはもう、お行儀よくくつろいでいます。私は時おり頭を撫でたり腹をもふもふしたり、肉球をつんつんぷにぷにもにもにします。猫はされるがままなうえにゴロゴロと喉を鳴らす始末。可愛い。こんなに可愛い生き物がこの世に存在していて良いのか? 良い!
でもね、思うんです。飼い主の気を引きたくならないのかなぁ……邪魔したくならないのかなぁ……。飼い主なんて自動給餌器、兼自動トイレ掃除機、兼自動なでなで器としか思われていないのでしょうか。下僕なのでそれはそれで良いんですけども。ちょっと寂しい。
この文章を書いている今も、猫は気ままに過ごしています。二本ある尻尾のうち一本はゆらゆらと大きく揺らしてリラックス。そしてもう一本は私の腕に巻いて。え? 可愛すぎひん? やはり猫は神が造りし至高の生き物。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。