第47話 グラキエースへの旅

戦争の騎士インぺリウムパラディンを仲間につけたセラフはグラキエースの話を諜報部隊から聞いていた。


セラフの軍勢はすでにほぼ転生する前と同じくらいの規模になっている。グラキエースのことを探ってくることは簡単にできる。


「それでグラキエースで何があったの?」


「現在グラキエースにはレース、フトゥーム、カミルの3人が居るものと思われます」


「確かグラキエースには倉庫があるんだっけ。でもなんでその3人はグラキエースに行ったの?」


「そこまではさすがにわかりませんでした」


「カルタイは何かわかる?」


「まだ確定はできませんが、このような緊張状態でわざわざ行動をしていることを考えると、何か特別な事情があることは間違いないでしょう」


「だよね。それにカミルが何であの2人といるんだろう?」


「現地に確かめに行ったのではないでしょうか?レース様とフトゥーム様が行動したことをいち早く察知したカミル様が2人が何をしているのか探っているという感じだと推測できますがあくまで推測にすぎません」


「なるほど。確かにカミルならやりそうではある」


だってカミルって行動力結構高いタイプだしありえそう。


「おそらくレースとフトゥームのお二人は独断で戦いに行ったのでしょう」


ここでさっきまで黙っていた戦争の騎士インぺリウムパラディンがいきなりしゃべりだした。


てかさっきまだ敵同士だったのにここで普通に過ごしてるって強心臓すぎじゃない?今は仲間だとは言えどほんのさっきまで敵同士だったんだよ?一応ここうちの派閥の中心地って感じなんだけど。


戦争の騎士インぺリウムパラディン?なんでわかるの?」


「まずあのお2人はまだ第1階になって日が浅いので、信頼できるような部下はまだいないと思います。そして未来を見ることができるスキルと作戦立案のスキル。それで自分たちだけでも大丈夫だと思ったのでしょう」


「それじゃ、俺達が行く必要はない感じ?」


「いえ、あのお二方はまだ実戦経験が乏しいはず。何らかの理由によって窮地に陥る可能性はあると思います。まぁ、あっちにはカミルもいるということですので大丈夫だとは思いますが」


「それじゃ、一応部隊を派遣しておこう。部隊は俺とルーナの直属の部隊でいいかな?」


「はい、問題ないと思います」


「それじゃ、行ってくるから留守の時は頼んだ」


「お任せください」


ということで俺はルーナと一緒に部隊のところに向かう。


俺の直属の部隊はうちのは派閥の中の精鋭が集まっているし、ルーナの部隊も暗部としての腕前は超一流。めちゃくちゃでかい戦闘でもなければたぶん無双できる。


「これからグラキエースに向かう。あっちでは戦闘もあるあるかもしれないから準備をしておいて」


「「「「「はっ」」」」」


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