第43話 最強の布陣

騎士はちゃんと力をうちにひそめたみたい。


空気が軽くなったしカルタイももう大丈夫な感じ。…肩で息してるから大丈夫じゃないかもだけど少なくとも悪化することはない。


「それとカルタイ、自分の思い通りにならなかったすぐに実力行使するのはやめて」


「はい。…すいません」


こんだけ、ぼこぼこにされたらカルタイもおとなしくなるでしょ。これでそうならなかったもうそれは処置なし。


「それで、ほんとのところはどうなの?」


「そうですね~。この際言ってしまいましょうか。実行したのは私達ですよ」


「実行したのはってことは誰かに命令されたってこと?」


「そういうことです。もちろん強制されたわけではありませんけどね。誘導されたんですよ」


「その誘導したのは誰?」


「それは言えませんね。騎士の誇りってやつですよ」


「なるほど。それでどうするの?俺たちと全面戦争でもする?」


「やりたくてやるわけではありませんよ。そうするしか道はないってことです」


「ひとつだけ道が残ってる」


「…それはどういうものですか?さすがに無抵抗で投降するというのはできませんよ?」


「もちろんそんなこと言うわけない。俺が考えたのは俺の部下になるってこと」


「セラフの部下…ですか」


「そう。今は天使同士で探りあってるような感じだし多分大丈夫。もし追求とかされたら普通につぶすし」


「はっはっは、セラフは怖いですね。そんなことをやっていたら真の敵と戦えなくなりますよ?」


「いくつかの勢力に分かれて、戦ってる間もお互いを疑うぐらいなら先に滅ぼしたほうがいいと思うけど」


「確かにそうですね。後ろから刺されるのは怖いですからね」


「そういうこと。それでうちの戦力として第2騎士団が欲しい。戦争の騎士ベルルムパラディンさん」


「はっはっは、気づいてましたか。あなたには言ってないはずなんですけどね」


「そりゃ、気づくでしょ。第1階の天使を呼び捨てにして呼ぶし、騎士たちに団長って呼ばれてた。それになにより、圧が違うから」


「まぁ、さすがに気づくとは思ってましたよ。もし気づかないような馬鹿なら私が殺してましたね」


えぇーー。怖。いつか俺が戦略的なミスとかやらかしたらマジでクーデターとか起こされて殺されるかも。


「それで、どうするの?」


「そうですね~。今の私たちにとって最高の提案ですしうけない手はありませんね」


「やっぱり。まぁ、これからよろしくね」


「これからよろしくお願いします。セラフ様」


「セラフ様、もしかして初めからこうなることを予想していたのですか!」


「いや、初めからってわけじゃないけど、仲間にできたらいいなとは思ってた」





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皆さんこんばんは!クララです!


皆様のおかげでついに2000PVに到達しました。本当にありがとうございます。


そしてこれからも天使のことをよろしくお願いします。


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