第36話 探偵に俺はなる!

ということで天使を呼び出すことにする。呼ぶのは、まずファーナーとエクレーシアは確定かな。ほかにも潜入とかそういうスキル持った天使とかいたらいいと思うんだけど、俺の知ってる天使にはいない。


エクレーシアとかなら聞いたら知ってそうだから聞いてみよう。


「スキル『神の威厳』を発動!」


とりあえず、2人を呼ぶ。


というか今更だけどこのスキルって一度に何体まで天使呼べるんだろう。一回試してみようかな。んー、でもいきなり呼び出したら迷惑かかりそうだしファーナーとかに聞いたら知ってるかな?


「お呼びでしょうか」


「お久しぶりです。セラフ様」


二人とも見たところ変わってないようで安心した。まぁ、そもそも天使って寿命とかいう概念ないし変わることのほうが少ないとは思う。なんかこうやって考えると天使って機械みたい。ちょっと不気味。


「エクレーシア、久しぶり。変わりない?」


「そうですね。最近は戦闘地域での任務もなかったので変わらずです」


「それならよかった。これから二人に手伝ってもらいたいことがあるんだけど時間空いてる?」


「セラフ様のためならばいつでも時間を空けます」


「私も緊急の任務もないですし、大丈夫ですよ」


「ありがとう」


安心。もしここで断られていたもう頼れる天使なんていないからね。てかもしかして俺って交友関係めっちゃ狭い?よくよく考えてみたらカミルとエクレーシアとファーナーぐらいしか仲良いって言えないような気がする。…もしかしてやばい?


いや、これはもしかしなくてもやばいやつだ。どうしよう。でも今の第1階の天使はピリピリしてるし近づきがたいんだよな。マジでどうしよう。


「大丈夫ですか?」


そういってエクレーシアが顔をのぞき込んでくる。


結構長い時間いきなり黙り込んでたから体調が悪いと勘違いしたらしい。


「うん。ちょっと考え事してただけ。それで今回呼び出した要件なんだけど今回の事件について調べてほしいんだけど」


「今回の事件というと悪魔の襲撃の件ですか?」


「うん。ファーナーはその場にいたからわかると思うんだけど町に攻め込んでくるにしては相手も戦力が少なすぎるしなんか別の目的があるのかなって」


「確かにそうでした。セラフ様に呼ばれて喜々してましたけど、今考えてみるとあんな雑魚どもがここに攻め込んでくるなんて考えられないです」


「しかも第1階に裏切り者がいるらしくて結構ヤバい状況になってるから協力してほしくて」


「第1階に裏切り者がいるんですか?」


「うん。まだ想定でしかないけどたぶんいると思う」


「それならほかの陣営に越されないように急がないといけません」


「だから2人を呼んだの」


「そういうことですか。それなら私も調べてみましょう」

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