第35話 不信感
なんかおかしい。委員長キャラだったクーラがこんなことを言うなんて思えない。もしかしてこのクーラ、偽物?それなら結構ヤバいような気がするけどどうするんだろう。てかほかのみんなも操られたりするのかもしれないから、だれも信用できない。
「まぁ、今日はこの辺にして終わりましょうか。それではみなさんお元気で」
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ということで解散した後、カミルと一緒に帰ることにする。
まぁ、カミルはたぶん大丈夫だろう。さっき一緒に悪魔のことを殲滅したことだし、きっとね。
「そういえば、さっきなんで騎士団の人たちがいきなり消えたの?」
「あーー、あれはあいつが魔法でやってるらしい。俺たち天使にはないが人間には魔力というものがあってそれを使ってスキルみたいなことができるんだとよ」
「なるほど。でも人間もスキルを持ってるんでしょ?」
「いや、持ってる人もいるがそのほうが珍しい。ほとんどの人はスキルは持ってないが、魔力はあるって状態らしい。そしてたまに生まれてくるバグが今の騎士団のやつらとかだな」
「じゃあ、あの人たちはありえないぐらい強いってこと?」
「まぁ、神のいたずらだな」
「神?それはリーシャ様じゃなくて?」
「俺も詳しくはないんだが、どうやらこの天界もリーシャ様よりも上の神が管理しているらしい」
「そういうことになってるんだ」
なんか難しい話になってきた。神の上の神?哲学的な感じ。
「それじゃ今日はここらへんで別れよう。もう家もわかるだろ?」
「うん。でもなんか用事でもあるの?」
確かカミルは俺の家の近くに住んでいるはずだからわざわざこんな離れたところで別れる必要もないと思うんだけど。
「あぁ。これからちょっと片付けないといけない仕事があってな」
「そうなんだ。頑張って」
「あぁ。それとこれからいきなり連絡があるかもしれない。その時に備えてすぐに出られるようにしとけ」
「わかった」
たぶん、あの会議がこれから起きる可能性が高いってことでしょ。確かに今回は結構面倒なことになりそうだし備えておかないと。
そういうとカミルは町の外に向かう方向に向かっていった。
この後何しよう。カミルがいたら二人で今回のことを話し合うってのもありだと思ったんだけど、仕事あるらしいからなー。せっかくだし一人で調べてみるっていうのもありかもしれない。これからにつながるような気がする。
一人で調べるって言ってももちろんあれだよ。天使を召喚してその天使に手伝ってもらうけどね。気分はシャーロック・ホームズで行こう!
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