第30話 フラグ回収
まぁ、そんな感じでいろいろあったけど無事に町の案内は終わったみたい。
「だいたい町を一周し終わったぞ」
「ありがと。知識としては知ってたけどだいぶ小さいね」
「そうだな。まぁ、ここよりも大きい都市も数えるほどしかないぞ」
「まぁ、そりゃそうだよね。首都よりも大きい都市なんてたくさんあったら逆に困るし」
もしかしたら首都が一番大きな都市じゃないことが不思議かもしれないけど実際にオーストラリアとか首都が一番大きな都市じゃないキャンベラだし。
「それじゃ、ちょっと早いがこれで解散…」
【ドカン!】
カミルが解散しようとしたらなんかが爆発する音が聞こえてきた。
しかも結構大きな音だったし、もしかしたら大きな爆発かも。
カミルがジト目でこっちを見てくる。
「お前がフラグを立てるからだろ」
「そんなこと言われても困るんだけど」
「とにかく現場に行くぞ」
そういうことで爆発が起きたらしいところに駆けつける。
まぁ、駆けつけるって言ってもちょっと離れてる。そして爆発が起きたらしいところの近くに行けば行くほど木材とか石材の破片が転がっている。そしてちょっと煙い。
「セラフ、戦闘の準備をしとけ」
「え?」
「戦闘してる音が聞こえる。すでにどこかの部隊が戦っているぞ」
「…了解」
いきなり戦闘!?さすがにちょっときついよ?
というかそんなに深刻な状況なのかな?明確に敵対してる勢力はいなかったはずじゃ?
ただだんだんと近づいていくと俺にも剣と剣がぶつかり合うような音が聞こえてくる。間違いなく戦闘をしてる音。
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そして現場につくとそこには悪魔?のようなものとそれと戦う、剣が描かれた赤いマントを付けた騎士たちがいた。
「セラフ!俺たちも参戦するぞ」
「わかった」
見た感じだと赤い騎士のほうが悪魔に押されているように見える。戦況は芳しくないのだろう。
「スキル『神の威厳』を発動!」
今回呼び出したのはファーナー。なんか出したい天使のことを考えてスキルを使うと思った通りの天使が出せるらしい。
「あいつらを倒せばよろしいのですね」
ファーナーは少し周りを見ただけで状況を把握したみたい。
「うん。頼んだ」
「了解です」
「スキル発動『信仰』」
スキルを使うとファーナーは相変わらず目にも見えないようなスピードで悪魔?の集団へ突っ込んだいった。
前も思ったけど現実に残像しか見えないなんてことあるんだね。それってフィクションの中だけかと思ってた。
ちなみにカミルのほうはスキルが防御関係のやつだからスキルを使わずに普通に殴り掛かってた。肉弾戦をするつもりらしい。
「邪魔をするな!」
俺がファーナーを送り出してちょっと安心してたら騎士のまとめ役の人みたいなのが怒鳴ってきた。
こいつは何を言ってるんだ?
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