第28話 意外なところに発見!
そんな感じでカミルと話しながら町を回る。
リーシャ様からもらった知識は結構穴のある情報だからこんな感じで教えてもらえるのはマジでありがたい。
「時間も時間になってきたし飯でも食べるか?」
「あれ?もうそんな時間なの?」
「そうだな。もう今日行こうと思ってるところの半分以上は回り終わったしな」
「そうなんだ。てかごはん食べるところとかどっかやってるの?」
「そりゃ、あるに決まってるだろ。まぁ昼時と夜しかやってないがな」
このごはんを食べるところっていうのは昼時とか夜限定で開かれるところで貧乏な天使のアルバイトの場所にもなっているらしい。
低階級の天使は生活に困るってことはなくても最低限の賃金しかもらえないから結構助かってるんだって。天使の街でも結構世知辛い。
「なんか食べたいのとかあるか?」
「いや、そもそもどんな食べ物があるのかあんまり知らないし」
「リーシャ様のところでは何食べてたんだ?」
「なんか俺の食べたいものでいいって言われたから生魚とかそういうの食べてた」
なんかリーシャ様のところにいるときは和食を食べてた。
多分、寂しかったんだと思うけど3か月も和食しか食べないなんて自分でもびっくりしてる。あっちで生活してる時ですらそんなことはなかった。
「生魚?そんなもん食えんのか?」
「結構おいしいよ。俺は好き」
この世界には日本と同じような食文化はないらしく俺が生魚食べたいって言ったらすごい目で見られた。
ちなみに味噌とかそういうのはスキルを使ってもらって作り出したよ。
「そうか。だがそんなもんを食えるような場所はないからなー。それなら俺のおススメと行くか」
「うん」
俺がこの世界で食べる初めての和食以外の食べ物はカミルのおススメで決定。俺としてはこの世界の食べ物に結構興味あるし楽しみでしかない。
そしてカミルに案内されたのは軍の施設。…ん?軍の施設?俺ってご飯食べに来たよね?なんでこんな物騒なところに来てんの?
「ここだ」
「えーーと、これって軍の施設だよね?何をしに来たの?」
「あぁ、ここは俺の管轄下の第1天使団の駐屯地だ。ここは俺がトップだからいつでもきていいし楽にしていいぞ」
…そんなこと言われても軍の駐屯地でゆっくりできる人なんている?一般人だった俺には少なくとも無理だよ。
「そして俺のおススメはここで出されるカレーだ」
「カレー?」
カレーなんてあるの?もしかして和食的なものはないけどスパイスとかならあるからご飯はないけどカレーは作れるのかな?いや、もしかしたら和食だってどこかにあるのかもしれない。
「そうだ。カレーだ。これはうまいぞ。ピリッとするのが最高だ」
「軍の駐屯地なのにカレーがあるの?」
「まぁ、兵站は軍の基本だ。そこを充実させてるんだよ。それにちょっとした名物にしようとも考えてる」
なるほど。たぶん海軍カレー的なノリなんだろうな。
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