第21話 同僚の自己紹介
「それでは会議の続きを始めましょうか」
どうやら会議を仕切っているのはさっき俺の席を教えてくれた天使らしい。確かになんか優しそうだし委員長キャラが似合ってるかもしれない。
「とはいっても今日話すべき内容はほとんどが終わっています。なので記憶がないというセラフのために自己紹介をやりましょう」
「わかった。それならまずは俺から行こう!」
そう言って前に出てきたのはどこかカミルと似ているような感じがする男の天使。カミルとの違いは腰に剣を持っているかどうかの違いかな。
「俺の名前はフロンス。第1階の天使で攻撃面を担当している!もちろんスキルも攻撃系のやつだ。セラフとは仕事で一緒になることも多いからよろしくな!」
「よろしく」
どうやら見た目通り脳筋のようだ。
「それじゃあ次は私達だな」
「そっ…そうですね」
「私はフトゥーム。私のスキルは未来を見ることができる。そしてここでは作戦参謀として仕事している」
「わっ…私はレースです。スキルは作戦を立てることができることです。仕事はお姉ちゃんと一緒に作戦参謀をしている」
「よろしくね」
どうやらこの二人は姉妹のようだ。確かに見た目は似てるかもしれないけど性格は全然違うのかな?姉のほうは結構男っぽい感じだけど妹のほうは人見知りな感じ。
「もし妹を泣かせたら殺すからな」
「…わかりました」
これはマジでヤバいやつだ。今の殺意は本能的に命の危険を感じるレベル。
「それじゃあ、俺も改めて自己紹介でもするかな」
どうやらカミルも自己紹介をするらしい。確かに初めにあった時の説明とかは結構雑だったしあんまり知ってることはないかもしれない。
「知っていると思うが俺の名前はカミル。仕事としては防御関係全般って感じだな。そしてスキルは知っていると思うが絶対的な防御だ」
…あれ?おかしいな。俺の知ってる情報しか流れてこなかったような気がする。仕事のことを聞いたのは初めてかもしれないけど大体わかってたし。
「物足りないみたいな顔すんなよ。これ以上の説明はないんだよ」
「わかった。まぁどうせ一緒に仕事することになりそうだしいいや」
「次は…順番的にリッテラだけど何かしゃべる?」
リッテラと呼ばれた男の天使は読んでいる本から顔を上げることもなく首を横に振った。
なんかそこまであからさまに興味がない感じされるとちょっと悲しくなるんだけど。
「彼はこんな感じで寡黙なんです。決して悪意があるわけじゃないんですけどね」
代わりにしゃべってくれているのはずっと会議を仕切っている女性の天使。
「彼の名前はリッテラです。スキルは文章の具現化といったところでしょうか。担当は建築だったりいろいろですね」
建築っていうと職人気質って感じなのかな?言葉じゃなくて行動を読み取って成長していけみたいな感じの。もしかしたらだからしゃべらないのかも。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます