第11話 天使の強さを見せつけてやります!②

「それでここからどうすんの?」


支配の騎士インぺリウムパラディンの場所はすでに分かっているのでまずはそこに向かいましょう。もしかしたら交渉の余地があるかもしれません」


「ただ交渉はセラフの仕事じゃないから安心していいぞ」


「そうですね。交渉は私が担当させていただきます」


へーー。天使にも役割とかあるんだ。階級によって役割があるのはさっき理解したけど一人ひとりにも違う役割があるんだね。


「今回は俺一人でも勝てる相手だが、それじゃお前の練習にもならないからエクレーシアにしたがってスキルを発動していけ。…間違っても自分で戦おうとするなよ」


「わかったって。エクレーシアに従っておとなしくしてるよ」


ちょっと安心している感じのカミルと顔が引きつっているエクレーシア。なんで引きつってるのかは知らないけどたぶんカミルのせいだから俺には関係ない。


そのあともろもろの確認を済ませていざ支配の騎士インぺリウムパラディンののところに出発!


…とはいっても場所はすぐそこらしいから、すぐに戦うことになりそう。


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10分ぐらい歩いて支配の騎士インぺリウムパラディンのところについた。


実際に見てみるとめちゃくちゃでかい。人も3メートルぐらいありそうだし馬も普通のやつの2倍ぐらいあるんじゃないかな。とはいってもあの体から一撃で国を亡ぼす攻撃をできるとは思えないけど。


「お久しぶりですな。支配の騎士インぺリウムパラディンよ」


「エクレーシアか。何しに来た」


さっきは後ろ姿だったけど正面から見てみるとイケメン!それに声もいい声してる!


「もちろん、あなたを止めに来たのですよ」


「なぜ」


「もちろん私たちの正義を貫き通すなどといった陳腐なことではありません。ただ私たちにとって都合が悪いだけです。ここを失ったらせっかくの勢力圏を失ってしまいますから」


「なるほど」


「私からの質問よろしいですかな。なぜあなたはここを亡ぼそうとしているのです?」


「…封印が解かれた。それによって一時的にリーシャ様の支配から抜け出せた。その時にほかの勢力に取り込まれ、これに至った」


「なるほど、セラフ様これは交渉の余地はありません。とりあえず『神の威厳』を使って誰でもよろしいので呼び出してください」


「えっ、わかった。スキル『神の威厳』を発動!」


スキルが発動され上空に魔法陣が発動する。


「…セラフ様とカミル様を連れてきたのか?」


「いえ、本当はセラフ様だけだったのですがカミル様が引率としてついてきてるのですよ」


「そういうことか。ただ俺もやられるわけにはいかない。スキル『支配の上の勝利』」


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