第36話 あの文字読んで
ったく、弱い女から攻撃するとか、ダッセい怪獣だな。ってか、俺も今女だったっけ。
とりあえず攻撃ボタン押したら、俺の本から文字が消えて怪獣めがけて飛んでいった。俺の本の文字がぶつかったところの怪獣の文字がどんどん消えて、怪獣がだんだん小さくなっていく。
でも、怪獣が小さくなってくのはいいけど、俺の本もどんどん低くなって、あっ、もう地面につくわ。やばっ、俺と詠子は完全に地面についてもう怪獣の足の下だ。
あとは梨偉人だけが頼りなんだけど、あっ、駄目だあいつ。攻撃で空に浮いた文字読んでるし。文字があると条件反射で読んでしまう体質らしい。
頼みの梨偉人があてに出来ないと悟って絶望に駆られていたんだけど、どういうわけか勝手に怪獣の文字が消えてだんだん小さくなってる。うんっ!どうやら読んだ文字の分消えていくらしい。
「詠子、あの文字読んで!」
「えっ? わ、わかった」
三人で読むけど、怪獣が口から文字吐いてくるからなかなか減らないんだ!うーん、どうする?
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