第33話 あの時の河原

本が突然止まって、真っ暗な中にいた。と思ったら、突然明るくなって、俺たちはあの日気絶した河原に来ていた。


「ここどこなの?」


ただ、とまどっている詠子。


「不思議だな。初めての場所なのになんか懐かしい」


うん。俺は本当に懐かしい。と、感慨に浸ってる場合じゃなかった。なぜなら、例の怪獣が元の姿に戻って司書を握りつぶそうとしていたからだ。早急に助けないとやばい。


うんっ? 怪獣につかまってんの前世(なのかな?)の司書じゃんっ。うんで、河原で俺が気絶してる。しっかりしろ、俺!


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