第24話 伝説の薄い図書館?
「早速だけど秘策おしえてよ」
実現書籍の興奮が終わると、梨偉人が切り出してきた。目がギラギラしてる。
ちょっともったいぶってスマホを二人の前でこれ見よがしに出したりしまったりした後、電源を入れて見せると、梨偉人が今まで聞いたこともない大声を出した。
「こ、こ、これは伝説の薄い図書館! 本当に実在したのか!?」
は? 図書館? まあ、確かに本も読めるけど。ちなみに試したけどスマホで本を読んでも貯文字は増えなかった。
「図書館だけじゃない。他にもいろいろできる」
二人に動画や画像、検索機能を披露した。梨偉人は顔を真っ赤にして拳を握りしめてるし、詠子は腰を抜かした。
「で、速読の秘策だけど、これ! ジャーン」
例のゲームの画面を出して、実践してみせる。
「僕にもやらせて!」
梨偉人が我を忘れた様子でスマホをわしづかみにして俺から奪おうとしたのを制して、レベル3まで実演してみせた。
この世界にもゲーム実現書籍というのがあってゲームができる。料理が出てくる実現書籍ほどは高くないから子供でもお小遣いを貯めて買ったりする。対戦ゲームもあって通信で対戦もできる。梨偉人はこれも強い。
そういうわけでこの日から毎日我が家で三人でゲームをすることになった。
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