第18話 特別な休日

子供たちが風邪で熱を出した時、保育園や学校を休まなければいけない。しかし、私は休むことができなかった。仕事場の環境が悪く休むことを今みたいに簡単に申し出ることができない風潮があった。

そこで、いつも息子たちのだれか一人でも熱が出て保育園もしくは学校を休まなければいけない場合は3人とも休んでお留守番をしてもらうこととした。今みたいに病児保育という施設もあの当時はなかった。


冷凍庫の中には「アンパンマンアイス」をたくさん入れておきご飯が食べれなくても脱水にならないように対策を取っていた。

元気な子供が、病気の子供の看病をする。小さいながら病気の子供に布団をかけてあげたり、アイスノンを変えたり、アンパンマンアイスを持ってきてあげたりしながら看病をしてくれていました。


仕事から帰宅すると言えの中は泥棒が入ったのかと思うくらいぐちゃぐちゃになっていました。でも病気の子が私がいない時間を無事に過ごせたことでホットしていました。元気な二人は、いつも食べることができないアンパンマンアイスが食べ放題・保育園や学校に行かなくていいので家にある漫画やDVDを見放題で特別な休日を過ごしていたのです。


今考えてみると保育園や学校を休む時に「長男の看病のため次男と三男を休ませます」と電話で先生に理由をつたえたけれど「子供達同士で看病をさせるのですか?」など心配をされることや危険であるなどの注意を受けることは一度もなかった。これでは虐待児童を見つけ出すことは不可能だと感じた。


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