第15話 野菜嫌いなどとは言わせない

我が家の食事は限られたメニューの中から作られている。一般的にカレーライスと言えば玉ねぎ・人参・ジャガイモ・肉ですが、我が家のカレーは旬の野菜を使うため(旬の野菜は安いため)カレーの中にかぼちゃ・なすび・ごぼうなどが入ります。餃子の中にも白菜・小松菜・にら・ネギ・しょうが・ニンニク・キャベツ・ごま・いりこなど安いグザイを混ぜ込んで作っていました。そのため知らず知らずのうちに色々な野菜を食べていたのです。

しかし、カレーに白菜やさつまいもなどは組み合わせが悪くおいしくできなかったこともあります。おいしくできなかった時は無理して食べさせませんでしたが、おなかのすいている子供たちにとって定番メニューはまずまずおいしく食べることができていたようです。

「今日はおいしいね」とか「うわー餃子にピーマンはまずいよ」とかいいながら楽しく食べていました。

食育という観点からすると我が家の食卓は50点くらいかもしれません。見栄えもよくなければ栄養バランスもいかがなものかと思います。しかし貧困家庭からすれば食事がとれるというだけでありがたかったのです。

勿論、息子たちは好き嫌いなく何でも食べることができる大人になっています。


我が家は地域の農協で野菜を買っていたので農協の役割・地産地消・旬の野菜など社会や理科で学ぶ内容を話題にして一緒に調べたりすることで興味をもって学ぶことができました。勉強は机の上だけでするのではなく日常生活の中にたくさん題材があるということです。


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