(続き3)
そこからはとても速かった
私は追加で部屋を青木さんに要求した
彼は早急に開いていた部屋を一つ片づけて私の研究部屋にしてくれた
ずいぶん時が経ってしまったが、ようやくここで私は大学生らしく研究をスタートできる
さぁ!スタートだ!
そう思い私は紙とペンを!…
紙とペンを…
あぁしまった、紙とペンがない
私はまた青木さんに紙とペンをもらいに行った
彼は私のために紙とペンを用意しようと棚に向かった
…が何かに気が付いたように私のほうを素早く振り返り
私のほうに寄ってきてこう言った
「そういえば、服の中に何か入っていましたよ」
彼は私を手招きしながら再び棚のほうを向き、棚を開けた
その引き出しの中には
ペンとノートとスマホが入っていた
あぁ忘れていた、忘れすぎだ
文明の残り香が、まだこんな近くにいたじゃないか
「これスマホですよね?なぜ君はこんなものを?しかもこんなに整った状態で…」青木さんが疑問符を浮かべた声色で言う
私はこの時に”使命”を感じた、科学者らしくないだろうが。
私は科学というのは人を豊かにするためにあるのだと考えている
科学によって様々なものが作りやすくなり、人々の貧困を救ってきた、
電気によって人間は夜を克服し文明を飛躍させた
空気からパンを作ると
人口をここまで七億人に増加させるまでに人類に貢献している
化学が発展し医療が栄えた
栄えた医療は人々を救った
私はこの地でもそれを行ってやる
さっき話しそびれたが、バイキングが人を魔力の動力に利用している理由は、人間は働き、命令に従い、そしてコミュニケーションにより、体調を管理でき長く使えるからだ
言葉がない家畜ではそれらはできない
この地の地主もバイキング対策のために一般人に兵役と称し
人を徴収し魔力の糧にしている
襲撃がなければ無事に帰ってこれるが、襲撃があった時には
ほとんどの人は帰って来れないという
そんなことは絶対に止めてやる
私がこの手で魔法を科学に仲間入りさせてやる
そしてこの地で新たに科学を進行させてやる
さぁ始めよう
「魔法を科学するぞ」
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