私は私がちょっとだけ好き
華ノ月
私は生まれつき発達障害
私は生まれつき、発達障害者です。
昔は自分のことが大嫌いでした。周りと違う自分、変わり者の自分、人にいい様に使われる自分……。
そんな自分が嫌いで嫌いで仕方なかったです……。
時には障害故に警戒心が強くなくて男性に襲われそうになることもあったし、優しさに付け込まれて騙される時もありました。
本当に散々でした。
自分の性格を呪いました。
自分の障害を呪いました。
でも、周りを責めることも、いじめをしてきた人を責めることも出来ませんでした。私がいじめに遭っているのはきっと変わり者の私が悪いのだろうと思っていたからです………。
でも、その頃は答えが出ませんでした。
心が真っ白過ぎて社会に対応ができないと言われた時も、自分の心の白さを呪いました。
でも、今は見方が180度変わったんです。
私は発達障害。
人と違うところが沢山あります。
でも、発達障害ゆえに文章を書くのが得意な方だし、集中力もあります。
好きな事にはとことん頑張れるし、忍耐力もあります。
なので、私はこんな自分をちょっとだけ好きになってみようと思いました。
自分磨きをやってみたのです。
そして、更に自分をもう少しだけ好きになる出来事が起きました。
それは、今は恋人になった彼の言葉です……。
大好きな彼が言ってくれたんです。
「とても純粋な心や綺麗で真っ白な心を守りたいです。
僕はそんなあなたが大好きです……。」
その人は仕事柄、とても人を見るそうです。
彼が言っていました。
「顔を見ればその人がどんな人か分かる」って……。
私は今までに彼が出会ってきた女性のタイプには居なかったんだそうです。
彼に「守りたい」と言われて私は心から嬉しかったです。
他にも彼は私の小説を毎回読んでくれて言ってくれるんです。
「とてもあなたらしい作品ですね!」って……。
私は性格と障害上、優しい世界観や綺麗な話しか書けません。醜くドロドロな話が書けないのです。
でも、それが私という色だと思っています。
普通の人でも障がい者であっても、「自分が嫌い!」って思っている自分を人は好きにならないと思います。
私はまず、至らないところが沢山ある自分を好きになる事から始めました。
ちょっとだけですけどね。
ちょっとだけで良いから自分を好きになってみて下さい。
そうすることで笑顔がたくさん生まれるんですよ。
そして、たくさん笑顔でいるといい人が周りに集まってくるようになるんですよ。
その上、不思議なことに自分にとって「害」になる人は自然と離れていくのですよ。
すごく不思議なんですけどね。
私は私です。
生まれつき発達障害者です。
人と違うところは沢山あります。
未だに変わり者です。
でも、今は発達障害者でもこんな自分がちょっとだけ好きなんですよ。
変わっているとことがある。
おかしなところも沢山ある。
でも、それでいいじゃないですか。
それが私なんです。
彼はそんな私を大好きって言ってくれるんです。
彼だけじゃありません。
私の周りの友達も、こんな私のことが大好きって言ってくれるんです。
もし、この作品を読んでみて自分のことが嫌いだと思う方は些細な事でもいいので自分の良いところをノートに書きだしてみて下さい。
自分は至らないところが沢山ある……でも、世の中には完ぺきな人間はいません!
至らないことが沢山あっても、いいところも沢山あるはずです。
そのいいところに目を向けて、「自分」という者を好きになってみて下さい。
沢山好きになれなくていいのです。
ちょっとだけ好きになればいいのです。
そしたら、きっとそんな自分を好きだと言ってくれる人に出会えるはずです!!
ファイト!!
(完)
私は私がちょっとだけ好き 華ノ月 @hananotuki
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
同じコレクションの次の小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます