第16話「グール強襲」

パラディンオブナイトは黄金の物体の力でロイヤルナイトに進化した。


「この聖なる光で悪を滅す!」

「奴め……新たな力を手に入れただと!?」

「そんな物……まやかしだー!!」

ゴルムドがロイヤルナイトに斬り掛かる。

だが、ロイヤルナイトはゴルムドの攻撃を受け止める。

隙かさずスダァールがビームを放ち援護射撃。

だが、ロイヤルナイトの左腕から金色の盾『ロイヤルシールド』が展開され、スダァールの攻撃を跳ね返す。

「ぐあっ!?」

スダァールは自身の攻撃が跳ね返りダメージを受ける。

「何っ!?」

更にロイヤルナイトはゴルムドに反撃。

ゴルムドを斬り裂きダメージを与える。


「ぐわぁっ!?な……何だと!?」

「くっ……」

ギレースも嫌な予感がよぎる。

「トドメだ」

ロイヤルナイトはスダァールに近付く。

「終焉の時だ……」

ロイヤルナイトは黄金の剣『ロイヤルブレイド』で必殺技『ロイヤルブレイク』を発動。

すると、数本の黄金に輝く剣が現れスダァールを貫く。

「ぐわぁぁぁっ!?」

そして最後にロイヤルナイトの持つ「ロイヤルブレイド」でスダァールは斬り裂かれる。

「ぐわぁぁぁぁぁっ!?」

スダァールは倒された。


「くっ……バカな……」

「冥界の三銃士もあと一人だな」

「くっ……ゴルムド引くぞ!」

「はっ!」

ギレースとゴルムドは姿を消した。


「逃げたか」

ロイヤルナイトは変身を解除。

するとクロガネはその場で倒れる。

「クロガネさん!?」

寛太が駆け寄る。

「黄金の力……中々凄まじいが……かなり体力を消耗するな……」

「でも良かった……」

「ああ……」

クロガネはそのまま気を失った。


そこにオビトとセイラも到着。

「おーい!寛太ー!大丈夫かー?」

「あっ!オビト!セイラちゃん!うん!」


一行は王宮に戻る。

王宮に戻ってからもクロガネは眠り続けていた。


オビト達は王の間に集められる。

「皆、ご苦労だった。何故もう1つの神の置土産がクロガネの元に現れたか分からんがとにかく、金の腕輪も手に入れる事が出来た。感謝するぞ」

「国王様、それで……クロガネさんは?」

「なぁに心配はいらんだろう。体力の消耗が激しいだけで体に異常はない。しばらくすれば目を覚ます」

「良かった……」

「君達は今日はゆっくり休んで明日帰ると良い」

「いや、そういう訳には行かなくて……僕達バイトがあるし……」

「んん?そうか、忙しいようじゃな。では君達は帰るとよい」

「すみません、失礼します」


こうして金の腕輪探しは終了し、オビト達は次元を超え日本に戻る。


「さて……今日はバイト午後からで良かったぁ……」

寛太がそう言うと……。

「俺もバイト行くわ」

オビトもバイトに行く準備を始める。

「私今日お休みだから買い物しておくね」

「うん、じゃあ戸締まり宜しく」

オビトと寛太はそれぞれのバイトに、セイラは買い物にそれぞれ出掛けて行った。

グランスタ王国での捜索も終わり、いつもの日常に戻る3人。


その頃、魔王城に戻ったドラゴニルとギレースは……。

「貴様ら2人揃ってなんてザマだ!!」

ディアボロスがドラゴニルとギレースを電撃で攻撃する。

「ぐわぁぁぁっ!?」

「ぐっ……申し訳ありませんディアボロス様……次は必ず……」

「黙れ!!貴様らには神の置土産が奴らの手に渡らん様に邪魔する事を命じたはずだ。だが、2人揃って負けてのこのこ帰って来るとはどうゆう事だ!!」

「申し訳ありません……どうかお許しを……」

「ドラゴニル!貴様はクロスセイバーに負け続けその有様……竜族最強の戦士の名が泣くぞ」

「くっ……」

「そしてギレース!貴様は冥界の三銃士は最強の部下だと豪語していたな。だが、その内2人が敗れ去り残っているのはたった一匹ではないか!!」

「はい……も、申し訳ありません……」

「貴様ら顔等見たくもない!とっとと失せろ!!」

ディアボロスは怒って何処かへ行ってしまった。


「くっ……このままじゃ俺達ヤバいかもな……」

「俺達?フンッ、一緒にするな。お前達はクロスセイバーに負け続けているが、私は勝っている……次で必ずトドメを刺す……」

「何だと!?貴様!!」

「止めな!いつまでも醜い争いしてんじゃないよ!」

マジョーラが一喝。


そしてディアボロスは……。

「もはや奴らは当てにならん……我が最強の下僕、魔剣士グールよ……次はお前の出番だ……」

「お任せ下さいディアボロス様……」

グールはディアボロスの配下に下っていた。


寛太は今日はファミレスでバイトをしていた。

そしてオビトはたこ焼き屋でひたすらたこ焼きを焼いていた。

「おお〜……オビト君大分腕上げたな」

「そうか?まっ、おっちゃんの焼き方いつも見てるからな」

どちらもバイトは順調の様だ。


セイラも買い物を終え帰っていた。

「さてと……じゃあ、オビトと寛太が帰って来る前に夕飯作っちゃって腕上げた所見せてやりますか!」

セイラは夕飯の準備に取り掛かる。


何でもない平和な時間が流れていた。


その頃、グランスタ王国でもクロガネが目を覚ましていた。

「国王様、申し訳ありません。すっかり眠ってしまって」

「いやいや、大丈夫だ。疲れは取れたか?」

「はい!」

「無事に神の置土産も手に入れる事が出来たし、ギレースの部下の冥界の三銃士も残り後一人だ。オビト君と共に必ず勝ってくれると信じておるぞ」

「はい。ご期待に添えるよう頑張ります」


こちらも平和な時間が流れていた。


オビトと寛太はバイトが終わり帰って来た。

「ただいま〜」

「あっ、お帰り!」

「あれ?セイラちゃんご飯作ってくれたの?」

「うん、私もちょっとは腕上がったんだから!」

「うん……まぁ、見た目は美味そうじゃねぇか」

「見た目はって何よ!」


しかし、その時、平和な時間を壊す様に魔王軍が攻撃を仕掛けて来た。

「魔王軍!」

セイラは魔王軍の出現を察知した。

「ったく……しゃあねぇ、晩飯前に片付けて来るか」

「うん、行こう」

「俺も行くよ」

オビト、セイラ、寛太は急いで現場に向かう。


現場では使い魔が人々を襲っていた。

「何だ?今日は使い魔だけか?」

「オビト、気を抜かないで」

「ああ、行くぜ!」『変身』

クロスセイバー登場。

使い魔達に攻撃を仕掛ける。

そして、セイラと寛太は襲われた人々を避難させる。


クロスセイバーは次々に使い魔を倒して行く。

そこへ……。

「オビト!」

クロガネも到着。

「クロガネさん!」

「遅くなってすまない。今日は使い魔だけか?」

「うん、今の所……」

「よし!」

クロガネも『変身』

パラディンオブナイト登場。

2人で次々に使い魔を倒して行く。


「コレで最後だ!!」

クロスセイバーが最後の使い魔を倒した。

「何だ?もう終わりか?」

「待って!何か……凄い闇の力を感じる……何か来る!!」

セイラは何かを感じ取っていた。


そこに現れたとは魔王ディアボロスと魔剣士グール。

「久しぶりだな。クロスセイバー……それに、お前がパラディンオブナイトだな」

「!!魔王……ディアボロス……何故貴様がここに!?」

「今日は新たな部下を紹介したくてね……それがこの魔剣士グールだ!!」

「何っ!?」

「グールだと!?何故奴がディアボロスと!?」

「ウソ……だろ……」

「さぁ、魔剣士グールよ……奴らを殺せ!!」

グールが襲い掛かって来る。

そして、グールがディアボロスと共に居る事にはギレースも驚く。

「バカな……グールだと!?奴め……行方を晦ましだと思ったら何故ディアボロス様と……」


グールは容赦なく攻撃して来る。

パラディンオブナイトは応戦するが、クロスセイバーはまともに戦えない。

「おい!クロスセイバー!何故戦わない!奴は敵だぞ!!」

パラディンオブナイトが呼びかけるが……。

「戦えないよ……だって……だってグールは……」

「オビト戦って!!」

セイラも叫ぶ。

「戦えないよ!!だって……グールの正体はお師匠様だから!!」

「えっ……?」

これにはセイラも驚いて声が出ない……。

「何だと!?」

だが、グールはパラディンオブナイトを蹴り飛ばす。

「ぐわっ!?」

そして、攻撃の矛先はクロスセイバーに……。

「オビト!!」

セイラは我に返って叫ぶが……。

グールの攻撃の方が早くクロスセイバーは反応しきれない。

そして、グールの一太刀がクロスセイバーを斬り裂く。

「ぐわぁぁぁぁぁっ!?」

「クロスセイバー!!」


続く……。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る