第12話 生真面目な男

ボクの家の前


( ;´-ω-` )「やっと家に着いた…もうクタクタだよ」

(∗ 'ω' ∗)「クビツェクどうしたの?びしょ濡れじゃない」


(´・ω・`)「あ お母さん 写真館から帰ったんだね」

(∗ 'ω' ∗)「あら そちらのかたは?」


彡(•)(•)「私はアドルフ・ヒトラーと申します」

彡(•)(•)「いつもクビツェクさんとは楽しく過ごさせて頂いています」


(∗ 'ω' ∗)「これはご丁寧に」


(´・ω・`) .。oO(役者モードのアドルフ……)

よくぞまあ、ここまで見事に演じ分けができるよ


彡(^)(^)「いや~ お若く綺麗ですなぁ!」

彡(^)(^)「写真館の方もきっとよいお仕事をなされたに違いない!」


Σ(∗ 'ω' ∗)「あらお上手!」


〝生真面目な男〟

それがアドルフと短い時間で関わった人間が持つ彼の印象だ


彡(-)(-)「それでは私はこの辺で失礼します」


彡(゚)(゚)/「ほな、またな クビツェク」

(´・ω・`)ノ"「うん またね」


(∗ 'ω' ∗)「彼がいつも話してくれるアドルフ君?」

(´・ω・`)「うん そうだよ」


(∗ 'ω' ∗)「すごい目をしている子ね!」


母の言葉には、称賛よりも驚嘆がこもっていた


(´・ω・`) .。oO(アドルフはたしかに雄弁である)

でも、アドルフの口から発せられる百の言葉はあまりに壮大で

すべて、虚構か妄想のたぐいにすぎなかった


それでも、彼の言葉に説得力があったのは……

アドルフのその目が本気であると訴えていたからだと思う

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