6限目の授業は体育

私は

6限目の授業を受けるべく教室に戻ろうとしている

その途中の手洗い場で

今 手を洗ってる最中だった…


理由は言わずとも知れたこと


何故だか

私は周囲に対して綺麗にスマートな体裁を見繕おうとしてしまい気取ってしまう そんな気質があるようで…

先程の

あの場もクールに決めようとしたことから


トイレで用を足したら手を洗う


その最後の項目を飛ばし怠ってしまった

そして 今 この有様である


ポケットからハンカチを取り出して


ふきふき


今は まだ 授業間の休憩時間中

廊下にも 生徒がチラホラと見え隠れしていて


その後 手を洗い終えた私は教室の扉の前まで辿り着くと

取手に指を掛けて


ガラガラ


チラ

「あ〜 月城さん 5限目の授業中どこ行ってたの? 保健室とか?」 教室に入った途端そんな鶴の一声がかかってきた


「ええ まあ そんな ところよ… 」と その鶴に軽く

相槌して それに対応する


鶴(彼女)は よく私に話しかけてくる

同じクラスの女子で 名前を櫛枝 若菜 と言う

この間柄を立証立件すれば それは友達と呼ぶべく

存在だと言えるのだろうか? 客観視すればそう言ったモノだと認識は出来るのだけど…

私の私自身の認識はイマイチ理解が及ばず感情自体が薄いベールで隠されたように把握できていない

そんなコトも曖昧で 感情であるその部分 それは私がその感情と言うべき それを理解しきれていないそのコトに基づくのかもしれない


私に感情の ある ない は問わずとして


「え〜 次 体育だけど 大丈夫なの ?」

「… … ええ なんの 問題もないわ 」…

とりあえず身体に不調がある訳ではない


最初の返事はカタチだけで体裁を見繕った

タダそれだけの そんな他愛もないウソに過ぎないのだから


「そうなんだ ♪ なら良かった♪ じゃあ急いで準備して そろそろ時間もあれだし早く更衣室いって着替えよ」


「… ええ」…

そう答えると私は手早く準備を整え


目的地に赴くため

彼女と一緒にで教室を後にした



───


そして

女子更衣室


キャッキャ ワイワイ


更衣室の中は先に着替えている女生徒達で

賑わっている様子


既に体操服の半袖短パンに着替え終わってる子も

いればピンクやエメラルドグリーン などなど

カラフルな下着で たわわな胸を尻を ひけらかす子や ジャージ姿の子達の姿も見える


その中で 私と櫛枝さんは適当に空いている

ロッカーを選び 並んで制服を脱ぎ始めることと

なった


櫛枝さんが シャツを脱ぐと豊満な胸が周囲の目に晒され あらわとなる


タップン


チラッ

特に見る必要はないのだけど あまりの その迫力に

目が吸い寄せられた


その視線に気付いてか

「どうかしたの?月城さん?」

「… いえ 別に」

「… ? 何か感想や意見があれば気軽に言ってね」


「……」


感想や意見? 何を言えば良いのだろう?


ボソ「重そう… ?」


とりあえず この辺が妥当か


ズコッ

「さ さすが 月城さん 発言が斜め上だね…」


そう言った 私がシャツを脱ぎ払うと

灰色のスポーツブラが顔を覗かせた


チラ

「櫛枝さんも何か感想や意見があれば どうぞ?」

視線を感じた私が同じように言葉を返すと


「軽そう?」

「………」


な 何故だ 何故だか わからないけど グサりと 何かで胸を貫かれたような そんな感覚に見舞われる


こ これが 人の感情と言うモノなのだろうか… ?


まあいい 人の感情を知る事

まだ今の私には早過ぎる…

と そう言うことなんたろう

こんな感じで今に決着を結論付けた

これでヨシ (๑•̀ㅂ•́)و✧


さあ 今から行われる バスケットボールと言う

お遊戯に意識を切り替え その事に意識を集中させるとしよう


切り替え 切り変える事は大切だと思う


1つの物事だけに意識を割いていたら

視野が狭くなり本質を見失ってしまう

その可能性があるからでもあった


さて

体操着へと着替えも終わったし


私達は更衣室を後にし

体育館の方へと向かって歩みを進めた

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