第2話 ☆評価し過ぎ問題の改善策提案

 前話を書いていて、

「じゃあ具体的にどうすればこの悲劇が防げるんだろう?」

 と思ったのでそっちにも触れたいと思います。




 まずはコンテストの文字数制限のような明確な基準を運営が定めて公開することでしょうか。

 これは主に短編作品を複数読む時の話になりますが、例えば一話ごとの作品本文のページ(範囲)が表示されている時間が〇〇秒以下だとダメだとか、一話ごとの文字数に応じて△△△文字につき〇秒以上かけないとダメだとか、とにかく具体的な数字を提示するような形で。

 人によって一度に読む量の差や読む速さの違い&ペースもあるとはいえ、具体的な基準があるなら気を付けることは出来るでしょうから。

 

 でもこのアプローチだと様々な例外設定が面倒そうなんですよね。


 web小説って読みやすいように行間を空けたり演出的な意味で大きく行間を空けたりすることも多いので、そういう作品にも上記のような基準が適用できるのかとか。

 ページスクロール中の時間はどういう扱いになるのか。スマホとPCなど読む媒体でも異なるけど、それぞれに違いをつけられるのかとか。

 そもそも長編への評価と短編への評価では評価に至るまでの時間が大きく違うけど、その辺の兼ね合いをどうつけるのかとか。

 というか今まさに自分がそういう状態ですが、以前読んだ作品なので☆評価だけ付けたみたいな事例をどうするのかとか。


 そしてどんな基準にしても結局は「つまり〇〇までならセーフということだな!」と悪用する人が出てくるだろうから、それに対してどう対処するかとか。 


 色々考えてみましたが、具体性があったとしてもよほどキッチリやらないと穴は生じるでしょうし、やっぱりこの手法は現実的じゃないよなあと思います。




 そんなことを考えると現状一番間違いないんじゃないか? と思うのは、

「一日に☆を付けられる(操作できる)上限回数を定める」

 という方法ですね。

 物理的に付けられなければ違反することもありませんし。


 主に長編を読む人なら回数が決まっていても(最後まで読んで☆評価を付けるタイプなら)さほど問題はないことでしょうし、KACや短編コンテストのように短期間に多くの作品を読める場合も、☆評価を集計する期間はそれなりにあるハズなので(KACもレギュラー賞は各お題発表から一週間の間の獲得☆数らしいですし)、応援や作品フォローだけしておくなどして後日付けるという形で対応出来そうです。

 作品のために☆評価をするという意識のある人なら、きっとその辺の配慮はお手のものでしょう。

 

 付けられる回数が増えたところで一作品への偏りが生じる訳でもないでしょうしむしろ他作品へのチャンスになるだけだと思うので、なんならサポパスの加入特典として、

「一日当たりの評価可能上限回数が増える」

 みたいなものを設けても良いんじゃないかと思います。

 これなら非加入者と何らかの格差が開いて不公平感が増すみたいなのも少ないでしょうし。

 



 とりあえず二つ目の評価数の上限設定については運営に要望を送っておきました。


 明確な悪意や害意に基づく行為によって運営の定める違反行為に至った場合、毅然とした対応が必要だと思います。

 しかし注意書きも柵も無く点在する落とし穴にハマった場合の救済は用意してもらいたいですし、そもそも落ちないように配慮して欲しいと思うのです。

 

 今までのカクヨムからのお知らせ等を見るに、なんだかんだカクヨムはシステム面での改悪のようなことはほぼやっていないハズなので、この問題についてもいつか良い改善策が試行されると良いなあと期待したいです。

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