おわりに

 結果として「RRR」は私の筋肉に対する拒否感を下げ、インド映画への扉を開かせ、久しぶりにエンタメ作品にハマる体験を与えてくれた。

 本当にすごい。そしてきっと、同じように感じている同志が今日にも生まれ続けていると思うと、心が明るくなる。


 独立解放運動の前夜(比喩)を描いたこの作品は暴力に溢れ、民族の誇りのために人命を奪うことを肯定する思想に満ち満ちていた。しかし見終わったあとに残るのは、世界平和を願う気持ちだった。

 勧善懲悪の世界――自ら生んだ火に絡め取られて死するだったかもあるかもしれない、でも圧倒的な力を前に、私は争うことの恐ろしさを知ることができた。

 奪われたものたちの怒りと憎しみ、悲しみと奪われまいとする誇りを。


 だからこそ、争いは嫌だ。戦火に焼かれ、奪い返そうとする子どもを生みだしてはダメだ。


 ビームがラーマに願った「読み書きを」という台詞が忘れられない。

 半月経って、そんな風に思う。

 いつまでも、母が好きな映画の踊りを子が踊ってみせたりして笑い合える世界であるように。それが地球のどこまでも広がるように願う。



      🔥👊🌊



 最後に、感謝を述べたい。

 すすめてくれたフォロワーには「Dosti」ばりの握手を捧げたい。

 そしてここまでお読みくださった方々にも。勢いだけの文章で、記法に則らない部分もある。さらには事実と私の記憶が合致しないところまであるかと思うが、お許しを。 あのときの衝動を(私も時折読み返そう)楽しんでいただけたなら幸い。

 

 ありがとうございました。



 2023.4.5

(了)

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