筋肉に性癖が勝った瞬間と、胸毛など(ネタバレ)
うっかり順番を抜かして「Naatu Naatu」について話してしまったが、「FIRE」ラーマと「WATER」ビーム、それぞれの登場シーンをしゃべらせてくれ。
(あぁもう丸一日経ってるから記憶が怪しくなってきてるので、間違ってたらごめんなさい)
まずは、私は筋肉が苦手であることを思いだしてほしい。そんなん知らんと言う方は是非、ご一読いただきたい。
こちら▼
https://kakuyomu.jp/works/16817330654260157986
同時に、アクション映画は苦手ときている。二次元の世界のバトルは一応の履修をしてあったが、『ダイハード』シリーズなど観ようものなら、心臓がいくつあっても足りないくらいであった。それは鑑賞後に肩甲骨をいてまったエピソードからもお察しいただけると思う。
ではなぜ、彼らの筋肉は大丈夫だったのか。
結論が出ている。それは――
ラーマが警官服を着ていたからだ。
これがランボーばりの裸格闘であれば、私は早々に席を立っていたかもしれない。しかし、ラーマはパリッとした警官服を纏い(今思えば、ラーマはどんな思いだったのか……ううぅッ)制帽をかぶって鉄条網の外に集まる群衆を見つめていた。そしてたったひとりで跳躍、大暴れである。
そして何というかなんかすごい強さで標的を確保、戻って来た。これ一文でまとめるとすっきりしすぎてるけど、たぶん百回くらいは心臓が飛び出してるからね。そんで水で顔洗ってる……ええぇぇ……。そして、制帽をぐいっとした眼力のすごいラーマのどアップ。
暴力悪 <<< 性癖
性癖が勝利した瞬間であった。
弱いのよ、制服に。
乱れたのをちょっと直すのも良かったわあぁ。
それで昇進してもらえずに、怒りのジャブをかます彼にはちょっと「すん……」てはなったよ。腹筋が苦手だからね! でも、許容範囲! だって、制服が似合ってたからね!(大声)
それになんかよく分からない理由で狂気的勝利を見せたあと、明らかに昇進できなかったことを悔やむ彼に同情しちゃったのもある。だってあんな大立ち回りしといて、なんで昇進させないのよ!!!!(インド人だからかな)英国軍人めッ!
と、まぁそんな感じで「FIRE」は無事にクリアした。だが、本当の戦いはここからだった――。
あれ……森の筋に……神さま?……裸やん……てな具合に登場したビーム。後光が差してたよね? それでパーマな髪のシルエットと豊かな胸毛ェ……あぁビームのそんな姿見たくなかったよう!
――以降、INTERRRVAL直前まではビームの顔を見ると時々あのパーマな胸毛がちらついていたことを告白する。それからちょっとボリュームのある筋肉ね。
でも仕方ない。だって、ビームは2話で前述した通りの自己の筋肉を以て戦う戦士だし、最終的には最強の肩車をしなきゃいけないんだから、強靱な下半身を支える上半身が必要だもんねッ! 分かってる、分かってるよ!
しかし葛藤は勢いを弱めていく。私は、マッリを救うために弱気になったりラーマと出会ってどんどん可愛くなったりするビームを、その筋肉を許すことにした。ビームの筋肉なら悪ではない、それは間違いない事実だからね!
ただもし、映画の構成が「WATER」からだったならば、ビームがどんなに可愛くてお目々がクリクリでも私は「でも筋肉ェ……」となっていたと思う。
ラーマがイッちゃってるレベルの情緒だったことも、ビームを可愛らしくみせることに成功している。バイク屋? に潜伏しながらマッリの情報を集める彼は、お世話になっている家族を守るために善良な市民を演じ続けるのも……泣けるじゃないの。えぇ奴だよ。この際、ムッキムキの筋肉持ってたっていいじゃないの!
これが構成の妙か!(ちがう)
――という訳で、筋肉への懸念は吹き飛んだね? いくわよ。
みなさんご存じの通り、「Naatu Naatu」のあと事態は急変する。
ビームがマッリと再会している間に、ラッチュ?(だっけ)が捕まってしまう――! そして、ビームはパーティーは動物園の仕込みに奔走にしつつ、ラッチェの毒蛇攻撃が決まったアァァァ! ラアァァァマァァ!!!! 命が1時間と聞いて、情をかけるラーマにほっこりしてる場合……じゃない! ああぁぁ気づいてビームぅぅぅ! 叩いてる、何かのリズムやってる――!!
からの、ビームのハイパー処置。これすごいよね。毒蛇もだけどさ、最後の聖戦の前にもラーマの膝を治しちゃってるじゃん。すごいよね、やっぱ「WATERRR」なんだわ。(謎)
そんでビームが作戦開始を前にして使命を告白するの……。ここ、めっちゃドキドキしたよね! だって私たち(決めつけ)、タキシード仮面にうさぎが変身シーン見られちゃう場面とか、セイントテールがマジックミラー越しに正体ばれちゃうのとかで育ってるじゃん! 秘密がバレるってのはさ、もうあああぁぁぁぁぁぁここでか、ここでなのかぁぁ!
そうだよね、ビームは死を覚悟しての作戦だもん。もう会えないかもしれないのに、兄貴に嘘ついてるのが嫌だったんだよね。
でも、ラーマもそうだったんだよね。だってラッチュの似顔絵を見せようとしたけど、諦めたじゃん。警察官として同じインド人を摘発したり、英国に服従している自分に心の底では負い目があったんだろうなぁ。他の人ならともかく、ビームには(無意識的に)知られたくなかったし嫌われたくなかったんだよな……うぅ……なんという運命の悪戯。
「Dosti」のビームが(偽の)家族に紹介したり、虎ちゃんたちのために肉を運んだりしてるときのラーマの優しい顔よ……あぁ。
(話が逸れるけど、ビームってもしかして食いしん坊キャラなのかな。肉を葉こむシーンで「あれで足りるのかな」みたいなことをラーマが言ってて、???ってなったんだけど。「Dosti」とか「Naatu Naatu」の直前とか思い出すと、あっあとジェニーのとこでも腹減ったとか言ってたね。もしかしてそういうことかな……? ってことは、ラーマと一緒にいるおじさんは『あいつ食いしん坊なのに、あんな量の肉で足りるのかなウフフ』って笑ってたってこと?……なにそれ可愛いぞ)
(ごほん。)
そしてビームのちょうハイパー処置によって、ラーマは火馬車で乱入。
FIRRREとWATERRRの戦いが始まる……!
そんでさ、ずっと考えてても分からないのが、なんでラーマのSpecial Officer姿は赤なのかなって。赤が格好いいからってことならすみません。(神話とか文化とか全然調べてないので、その辺は分からない)
でも、ビームの公開鞭打ち処刑のときのラーマはまるでナ〇スのヒト〇ーのような風情があったなぁ、と。髪をしっかり上げて、髭もなんか雰囲気変わってない? 幻覚?
でも風が吹くんだよね。突然の風は絶対何かの象徴だと思う。よく分からんけど。「Komuram Bheemudo」を歌うビームは穏やかで、でも屈することはなくて「WATERRR」の精神性をみる。
そんで、ラーマの髪が乱れていくのよ。
パリッとキメていた髪がだんだん崩れていって、最後は完全に乱されていく。これ偶然かもしれないけど、2話で話した英国への憎悪によって生まれた、インド人を犠牲にしても使命を貫く呪い――「FIRRRE」の鎮火をその前髪に感じたよ。ふわっふわだよね、ラーマの髪。好きです。
そんでさ、ロール鉄条網が何度も出てくるじゃん。ビームが膝をついたあと、民衆が蜂起して乗り越えてくる。そしてラーマの心の鉄条網もぺしゃんこよ。
これは分かりやすい民衆と英国を隔てる象徴だと思ってみていた。ラーマとビームも「Dosti」のシーンではこれを間に挟んでそっぽを向いてる。
最後はあの冷酷夫人が絡め取られて血を滴らせるよね。
銃弾も鉄条網も、植民地支配の象徴であり、ラスボス自滅の小道具なのだなぁ。
あ、今、YouTubeの曲が「Naatu Naatu」になって、観に行ったら、「NO! Jake!」のとこの後ろのふたりがめっちゃ笑顔で爆笑した。なんやこの顔ww 楽しそうww
えーと、また象徴の話になってる! だってこの映画伏線とか色々すごいんだもん。考えちゃうよね!
ダメだもっと、もっとキャラに狂わなきゃ……!(信念)
(つづく)
(あと1話くらい)
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