第31話 襲撃②
凛を襲った3人はそれぞれ別のクラス。
俺はまず、3ー3へ。
「お、椎名、どした?」
俺は挨拶をせず、教室へ入る。
野球部の先輩が話しかけてくるが話してる時間はない。
「凛を襲っといて、休憩とかいい根性してんなゴミ」
「椎名...」
「しゃべんな、時間の無駄だ。」
机を蹴り飛ばすと机が吹っ飛び、窓ガラスを粉々に割る。
俺はゴミの胸ぐらを掴み、頭突きした。
「どけ」
鼻血を出しながら気絶したゴミ。
俺は首根っこを掴み、引きずって、教室を出る。
「ちょっと待っとけ」
俺は3ー2の教室前の廊下にゴミを置き、3ー2の教室へ
「てめぇもか」
「ちょっとやばくない?これ」
俺はゴミBの顔面を思い切り殴った。
ゴミBの歯は折れ、鼻と口から血が噴き出る。
女子たちはドン引きだ。
「あとはお前だけだ。
触ったのお前だよな」
3ー4の教室のドアは蹴り破る。
ゴミCは三年の不良グループのリーダー格だ。
「証拠は?」
「この2人だよ」
俺はゴミA、Bをぶん投げた。
「は?」
驚きのあまり、声を漏らすC。
「何がは?だ。」
俺は机を蹴り飛ばす、カッターの歯をゴミCの目に向ける。
あと数センチで突き刺さる。
「刺す気かよ、刺したらお前退学だぞ」
「だから、どうした?」
「椎名、やば...」
「目から血出てんじゃん...」
俺は歯をしまい、躊躇なく刺した。
「ごめんなさい」
「俺に謝罪とかいらねぇよ、
凛にも謝罪とかいらねぇぞ。
謝罪しても傷ついた凛の心は取り返しつかねぇから。
なぁ、お前はただ目から血が出てるだけだ。
でも、凛はどうだ?
お前、責任取れよ?
この先、凛が男に恐怖心抱いてまともに生活出来なくなったら?
トラウマになって、PTSD発症したら?
答えろ、取れんだろ?
取れるからしたんだろ?
ほら、答えるまで止まんねぇぞ」
俺は殴り倒し、馬乗りで殴り続ける。
「恐怖で答えられねえか?
そうだ。
それがお前が凛に与えたもんだ。」
「お前、正気じゃねぇ」
「だから、どうした」
「あと何発入れればお前は恐怖して二度と凛に近づかなくなる?
答えろ」
何発いれたかわからない。
わかるつもりもない。
ゴミCは声を捻り出す。
俺は睨みつけ、もう一発入れた
────────────────────
「やめて、それ以上は死んじゃう!」
「そうだよ、遥斗、もう十分だよ!」
私と風夏ちゃんは抱きついて、止める。
「止めんな、麗蘭、風夏、俺は正気だ。
正気でコイツに凛の味わった恐怖を味合わせてる。」
以前、お姉さんが言っていた。
遥くんは一度キレると手がつけられない。
相手が誰だろうと完膚なきまでに潰すまで止まらないって。
「遥斗くん、それ以上は凛さんも望まないわ。
やめなさい、凛さんは君の人生が壊れることを望まない。」
「先輩」
相良先輩の言葉が遥くんの理性を取り戻させた。
目が優しくなっていく。
「遥くん、どうなるんだろ」
「まぁ、停学でしょう」
「ならいいけど」
放課後、私と歌恋ちゃんはキャッチボールしながら話す。
退学になりませんように。
お願い、神様!
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます