第10話 お泊まり②
「遥斗!ゲームしよ!ゲーム!」
「お、いいね。賭けようよ」
「にぃに、はい、コントローラー」
「ありがと、凛」
歌恋がテレビに接続してあるゲーム機を指差すと姉貴、凛がテンションを上げる。
俺はコントローラーを受け取り、凛の頭を撫でる。
「俺、イッシーな」
「私はプリンセス」
「凛はカメカメで行く!ねぇねは?」
「コングで」
やるのは定番のレースゲーム。
設定は200cc。
「っしゃ!」
「インガラ空き!」
「そう来ると思ったぜ、姉貴!」
スタートダッシュを決めた俺はガッツポーズした。
だが、姉貴がインを抉る。
俺は応戦し、ぶつかり合う。
「にぃに!ねぇね!捲らせてもらいます!」
「うっそ!」
「凛、いつの間に」
待ってましたとばかりに俺の外につけ、加速アイテムで抜いた凛。
俺と姉貴は驚く。
「驚いてる場合じゃないよ!グッパイ、お二人さん!」
「歌恋、おま!」
「性格悪!」
驚いた俺たちにぶつかり、コースアウトさせた歌恋は凛を追いかける。
「さてさーて、凛ちゃん、射程圏内ですよ。」
「残念でした、加速しちゃいうます!」
「うっそ、まだもってたの!?」
「頑張れ凛!」
「1着だよ!」
歌恋を引っ掛けた凛はニヤつき、加速する。
俺と姉貴は拍手を送る。
「姉貴、歌恋潰しやろうぜ」
「オッケー」
落とされた恨みは晴らさないとな。
俺と姉貴はニヤつく。
「残り半周、追いついたぜ、歌恋!」
「歌恋ちゃん、最下位にしてあげる」
ファイナルラップに入り、3、4着に上がった俺と姉貴は前を走る歌恋の背中を捉える。
「歌恋ちゃん、落とすなら落とされる覚悟あるんだよね」
「えぇ、まぁ」
姉貴は外からぶつけ、歌恋の速度を落とす。
歌恋はギリギリで耐えた。
「もっかいあるぜ歌恋」
「いじめ!」
俺は姉貴ともう一度ぶつかる。
歌恋はコースアウトした。
やられたら倍返し、それが椎名家の家訓だ。
「やった!」
「おめでとう凛!」
「おめでと凛ちゃん!」
「ありがと!」
俺と姉貴の自慢の妹が一位。
俺と姉貴は凛とハイタッチを交わす。
「罰ゲームな」
「もっかい!今度は絶対落とさないから!」
「だーめ」
涙目の歌恋を抱き寄せ、胸に手を触れる姉貴。
「私もやりたいな」
耳元で囁く麗蘭。
風呂から出たのか。
俺は振り返る。
「麗蘭!?」
俺は驚きのあまり、声を張り上げた。
麗蘭はバスタオル一枚だ。
「あ、つい、いつものくせで!見ないで遥くん!」
麗蘭は顔を真っ赤に染め上げ、しゃがむ。
「麗蘭ちゃん〜、積極的〜」
「違います!て、いやだ、揉まないでくださいお姉さん!」
そんな姿を姉貴が見逃すはずはなかった。
姉貴は麗蘭の胸を長年培ったテクニックで揉みしだく。
麗蘭の声がだんだんとエロくなる。
「良いではないか〜」
「遥くん助けて〜」
「姉貴、やめろ」
涙目で助けを求める麗蘭の纏うバスタオルはところどころ、はだけ、見えてはいけないものがいろいろ見えている。
俺は視線を逸らし、手を伸ばす。
「遥くん、触らないで!」
姉貴の手に手を触れるということは麗蘭のたわわに実ったおっぱいに手を触れると言う事だ。
麗蘭は暴れる。
「あ、ごめん!」
俺は手を離し、背を向ける。
一番見てはいけない麗蘭の大事な場所が見えてしまった。
俺のアレは当然大きくなる。
「こっちは?」
「本当にダメぇ!」
麗蘭の大事な箇所に手を伸ばす姉貴。
麗蘭は手で懸命に隠す。
「やめなーい」
だが、こうなった姉貴は誰にも止められない。
俺はもう一度視線を逸らす。
「やめなさい、葵!」
ニヤつく姉貴を止めたのはタイミングよく現れたおふくろ。
おふくろは思い切りゲンコツを食らわせた。
「痛ッ!」
「麗蘭ちゃん、バスタオルで来るのはやめようね」
「はい...」
「葵、来なさい」
「うぅ...」
姉貴が叫んだ瞬間、麗蘭のバスタオルを直してあげるおふくろ。
麗蘭は走って、風呂場に戻る。
姉貴はおふくろの部屋に呼ばれた。
自業自得である。
「にぃに、麗蘭先輩おっきいね」
「な」
俺は凛とヒソヒソ話す。
麗蘭の生乳は非常に美しく触り心地も最高だった。
ちなみに歌恋は姉貴に倒されたまま、目を回している。
どんだけ強く揉んだんだ姉貴...
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