ようやく今日がやってきて

明日出会うことになる彼は善人だろうか

それとも悪人だろうか

あるいはそれがわからないから会うのをやめるか

願うしかないのかも 信じるしかないのかもしれない


普通に生きている限り仲間には出会えない

少し道を踏み外してみないと自分の道がわからない

怖れていては何もできないとわかっているから

だから怖れるべきことを敢えてしなきゃ何もできなくて


確かに時は21世紀

でも都会もネットも怖いものは怖いんだ


でも希望は捨てない

絶対に俺にぴったりなやり方があるはずだ

それは案外都会かもしれないしネットかもしれない

いずれにしてもこのまま籠ってるつもりは更々ない

いつかの出会いのために

そのために自分を磨いとかなきゃね


飲み込まれるのが嫌なんだ

“それはそういうものだから”と

飲み込まれるのが嫌なんだ


大人はとりあえず自己責任で済ませるとしても

子供は大人の言うことに飲み込まれる

自らの身でもって一つ一つ経験していくのだ、なんて

あまりに乱暴すぎる 誰の助けもないなんて


例えばこの先世界が良い方向に変わっていったら

それだけ苦しまないで済む人たちが増えるかもしれない

そのために俺が何かをできるとしたら

力になりたいと思うのだ


かように俺は悩んでいる

とっても困っている

でもつまらないことをしているとは思わない

この苦悩も何かをもたらすのだと信じている

おそらくはそのために悩み続けているのだと

なんてったって動き出したの30歳になってからだしね


ようやく今日がやってきて

そしてまた新たな“今日”を得られるように

頑張ろう

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