(Don’t) Leave Me Alone
孤独には慣れている
慣れざるを得なかった
今までだったそうだったんだ
たぶんこれからもそうだろう
独りにして、でもそばにいて
独りにしないで、でもそばに来ないで
どう思われたいのか
どう接してもらいたいのか
どう動いてほしいのか
それが今ではちっともわからない
誰でもいいから話がしたい
誰でもいいから話がしたい
友達が欲しい 恋人が欲しい 話し相手が欲しい
このままじゃ頭がおかしくなりそう
独りは嫌だ 独りぼっちはもううんざりだ
誰でもいいから話がしたい
誰でもいいから話がしたい
誰でもいいから話がしたい!
独りでいるのは嫌なんだ
いつも大勢でいないと嫌なんだ
独りになるのが嫌で嫌で堪らない
でも独りにされるのはもっと嫌だ
だから独りでいた方がまだマシだ
友達がいないことより友達がいなくなることの方が辛い
独りでいるのと独りになるのは何もかもが違う
携帯電話なんか大嫌い
こんな通信手段のためのただの機械が
関係性の鍵を握ってるだなんて苛々する
いつだって別離と孤独がそこにある
知らぬ間に番号とアドレスを変えられれば
それが全て
でもいつの頃からか俺の感覚も麻痺してきたようだ
糸を切ることなんてできなかったはずなのに
今じゃ何のためらいもなくさよならができる
この別れの後の孤独はとても心地好い
だって怖れているのは孤独じゃなくて孤立の方
非通知の着信履歴があったら
間違い電話か悪戯電話としか思えない
いいや、この際おれおれ詐欺でも構わない
とにかく誰かと話がしたいんだ
独りになりたくてなるのと
独りになるしかないのは違う
“いない”よりも“いるのにいない”方が辛い
人との会話に餓えている
誰かが言った「人は独りじゃない」
誰かが言った「誰も本当は独りじゃない」
誰かが言った「人は独りじゃ生きられない」
じゃどうして俺は今寂しいの
どうして俺は今辛いんだ
絶対の孤独 絶対の静寂
どうして俺は今こんなにも独りなんだ
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