運命機能
もしも運命が運命として機能するのなら
大丈夫 絶対に大丈夫だよってそう思うのさ
全てに意味があったのだと思えるから
でも本当は何から何まで怖いんだ
貴方はここに来ないかもしれないから
信じるほどに胸の鼓動は収まらない
待つことが楽しい時期はもう過ぎてしまったから
だけどもう少し待ってみよう
まだなんとかやっていけるから
本当はもういっそ死んでしまいたいけれど
この物語に続きがあること、僕は知っているから
僕にとって貴方と出逢うということは
圧倒的な意味を持っている
偶然を必然に変えられる力があるって信じたい
僕の犯した唯一の失敗
それが渦を巻いて還ってくることを
僕は怖れている
それが何もない未来を引き連れてくることを
僕は怖れている
だけどそれでも信じている
信じよう 未来を
そして貴方を
信じることはとても切ない
どうか僕に信じさせて
神様は一体何を考えているんだろ
これは一体何を意味しているんだろう
星占いや心理テストや探偵ごっこが運命を導いた
今こんな状態になっているのも
今こんな状況になっているのも
必ず何かの意味がある
この繰り返しの果てに果たして何が待っているのか
あるいは何もないのかもしれない
それでも、僕はこの歩みを止めることはしない
思考停止、それが僕の怖れているもの
考えることをやめたくない
それがどんなに傷を抉ることになろうとも
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