第三の夢の続き

第57話 七頭会議(3)

「おい! どういうことだ! ウスに続きテペまでも行方が分からないと?!」


「はい、私も三角の皆様にどのように報告をすべきか悩んでおります。ですので皆様にもお知恵をと思いまして」


「ほほほーい! ウスやテペもどうしちゃったんですかねえ?」

「ねえねえアウ、ウスがいないとしずかだね」

「カーリー、思ってても言っちゃあだめだよお。そんなこともわからないの? だめだね、カーリー」


「ネロは何か心当たりがありそうですねぇ?」

「クラ。お前こそ何か知っているのではないか?」


「私は特に何も?」

「ふん。テペがウスの件の報告を三角の皆様に報告していないと言っていたが?」


「まぁさか! そんなことはあろうはずありません!」

「なら良いのだ、問題ない。それよりも、だ。ウスにしろテペにしろ同化したという事だが間違いないのか?」


「ええ、どうやらそのようです。この中で同化したのはネロだけですので、どのようなことになるのか皆に伝えていただいてもよろしいですか?」


「ああ、そうだな。皆も知っておく方がよいだろう」


 ▽ ▲ ▽ ▲ ▽ ▲


「ほほほーい! そんな楽しそうなこともっと早く教えてくださいよお! 私の所に来る人間はみなその前に帰ってしまってますけどね。もう少し手伝ってあげたほうがいいのでしょうかねえ? クラ」


「どうでしょうねぇ。私の所に来る方も皆さん同化しないですから何とも言えないですね」


「ねえねえ、よくわかんないよー。クラ、どういうことか教えて! ねえねえ」


「うーん、カーリーには少し難しいかもですねえ」

「カーリーの所に来た人ともっと仲良くなったらいいんですよお! ね、クラ」


「そうですねぇ。アウさんの言うことが正しいのかもしれませんねえ」


「わかったあ! カーリーは来た人と仲良くするよ!」


「ええ、それがいいでしょうね。では、ネロの話も聞けましたし、ウスとテペの件も含め、三角の皆様にご報告いたしますね。あとは、テト。なにかありますか?」


「……」


「ですよねぇ」


「ほほほーい! テトがなにか話すはずないですよお! ほっときましょう! これで会議はおしまいですか?!」


「ねえねえ、ボク、まだわかんないんだけど。ウスとテペはどこに行っちゃったの? 来た人は帰るけどボクたちは来てないから帰るところもないよ?」


「ほほほーい! カーリー、なかなか鋭いですねえ! どうなんです? テペ? そこも三角様に聞いておいてくださいよお!」


「ええ、そうですね、わかりました。さて、それでは追って次回のゲームについてお知らせいたしますので、皆様それぞれの世界でお待ちください」


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