第10話

 今回の成果を確認してみる。


「くおっん」


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【名前】テンヤ

【種族】地狐

【状態】空腹

【レベル】19

【HP】21/58

【MP】 26/73

【攻撃力】 41

【防御力】 23

【魔法力】 59

【素早さ】 35

【称号】 九尾の狐の加護 猿の虐殺者 悪食


 《鑑定》 《剣技》 《無限の胃袋》 《光魔法》 《噛み付く》 《神通力》


【スキルポイント】38


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 なんか、称号にいらないやつが増えてるが、ステータスはいい感じに上がって来た。


 て、やばい! ゆっくりしてる場合じゃない!


 周りは俺が燃やした稲ワラがそこら中に広がっている。俺は狐火の炎は効かないようで、肉は本当に炭になりそうだったから優先したけど、周囲の光景がもうなんか地獄みたいになっている。


 スキルポイントで水魔法を取得する。消費スキルポイントは10Pだった。


 一気に消すことは出来ないが、少しづつ消していけている。


 ふぅ、こんなものかな。


 稲ワラは黒く焦げ、プスプスと言ってるが、持ち主はもういないし別にいいだろ。


 よし、まずは新しく増えた【称号】の確認だな。


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 猿の虐殺者・・・〖猿族〗に対して攻撃力、魔法力1.2倍


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 お、名前と裏腹に効果は結構いいな。


 これなら、悪食も期待できそうだ。


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 悪食・・・食べるべきでは無いものを大量に食べた者に送られる【称号】。食べる時に発生する経験値大幅アップ


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 おい、前半!【称号】がなんで送られたとかこれまで書いてなかっただろ!嫌がらせか?


 アイス、これお前が送ってる訳じゃないよな?


『はい、私ではありません』


 そっか、てか【称号】さんごめんなさい。さっきいらないやつとか言って。めっちゃいるやつでした。


 まぁ、そんなことはどうでもいい。


 これでアースモンキーを倒しに行ける。


 俺はアースモンキーの所へ向かおうとしたが、場所をすっかり忘れてしまっていた。


 いやー、何回もすいません。アイスさん教えてくれませんかね?


『ここへ来る時も私が連れてきたのですが』


 はい、そうなのですけど·····いやー·····えっと、戦いに興奮しちゃって忘れてしまったんですよ。


『別にいいですけどね、それが私の役割なので』


 ありがとうございます!!


 心の中で土下座した。


 ◆


『今回は《狐火》無しで行きましょう』


 岩陰に隠れて、いまか、いまかと戦いを仕掛けるタイミングを測ってた時にアイスが話しかけて来た。


 《狐火》封印とかふざけたこと言ってたけどさ、もう使っちゃったしいいでしょ。


『だめです。あれは強力すぎるので、あなたの実戦経験が積めません』


 うーん。確かに実戦経験が少ないから、戦闘で危うい場面とかあるけどさ…


『魔王になるんですよね?』


 あー、はい。そうですね、やります。


 自分の言葉には責任を持たないとな。


 だけどさ、流石に《狐火》無しで今のままだったら負けるよ?


 俺が戦おうと思ったのは《狐火》があったからだ。《狐火》無しではステータスも劣っていて、あまり勝てる気はしない。


『では、スキルを取得してみたらどうですか?』


 あ、それだ。すっかり忘れていた。


【スキルポイント】は水魔法を取得するのに使ってしまい、残り28Pだ。


『私のおすすめは、《爪鋭化》 《爪硬化》《引っ掻く》 《動体視力強化》です。最初の2つで爪を強化し、《引っ掻く》の攻撃力を上げるのを目的としているので、最初の3つはセットで取ることを勧めます。

 《動体視力強化》は実戦経験の少なさをカバーするためです』


 それを全部取ったとしたら、消費スキルポイントはいくつだ?


『26Pです』


 安いな。よし、全部取ろう。


 それらのスキルを取ると念じ、ステータス画面を開く。


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【名前】テンヤ

【種族】地狐

【状態】空腹

【レベル】19

【HP】21/58

【MP】 26/73

【攻撃力】 41

【防御力】 23

【魔法力】 59

【素早さ】 35

【称号】 九尾の狐の加護 猿の虐殺者 悪食


 《鑑定》 《剣技》 《無限の胃袋》 《光魔法》 《噛み付く》 《神通力》 《爪鋭化》 《爪硬化》 《引っ掻く》 《動体視力強化》


【スキルポイント】2


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 スキルが増えただけですごい強くなった感じがする。


 これで勝てるはずだ。


 いざ、中ボスへ!

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