第1章【僕と先輩とドタバタ】その④
帰宅後、お昼を取った僕は自分の部屋へと足を進めた。
隙間の少ない本棚以外は特に必要なものしか置いてない場所で、男子高校生の部屋と呼ぶには少し寂しい。
いつも通り机に向かってノートパソコンを開く。僕にとって趣味は2つだけだ。1つは本を読むこと、そしてもう1つが小説を書くことだ。
だいたい週に1本サイトに投稿していて、SNSでそれを報告したり宣伝したり。反応をくれる人が何人かいて、それが理由で自分の書きたい話を作り続けている。
小説を書き始めたのは中学校に入ってから、理由は文芸部に入ったのと小説を投稿することが出来るサイトの存在を知ったからだ。
自分にも読んだような話をもしかしたら書けるんじゃないか、そんな気持ちが3年近く経った今でも続いている。
今日書く話の内容をプロットを読んで再確認して書き始める。
今使っているパソコンは入学祝いで親に買ってもらったもので、買ってもらってまだ2週間も経ってない。なのでタイピングは随分とゆっくりとしか出来ないなので少し歯がゆい。
中学校の時とかに授業で使っただけの経験しかなかったから仕方がないんだけど。
今まではスマホで打って執筆は行っていたけれど、小説を書く人となると僕にとってはパソコンでやるイメージが強くて密かに憧れていた。
満足に執筆するためにもいつか慣れて早く打てる日が来るのを待つしかない。
今書いてるシーンは昨日でだいたい7、8割程度終わっていてこのペースなら今日中に終わる。
いつも土曜日に投稿しているから明日は別に書かなくてもいい日にはなる。ただなんだかんだで毎日書いているから明日も書くことになりそうだ。
1時間ぐらい経って作業が終わる。昨日で半分近く書いていたからそこまで苦労はしなかった。
随分と集中したから一気に疲れが来てなんだか頭が重い。
背もたれに背中を預けて上を見上げた。書き終えたものは明日にでも見るとして本でも読もう。
そう思って僕はノートパソコンを閉じた。
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