平滝了一の事件簿 Ⅱ『フェイク捜査』

⑥ 捜査本部にて

　捜査本部に戻った二人は、雛壇につくと、篠立主任に声をかけた。

「主任。班分けは出来たかい？」

「ハイ、十班に分けて、鑑取三班、地取四班、証拠品班三班に分けてみました」

「あぁ、有り難う。でもせっかく分けて貰ったけど、鑑取班は五班にして、地取班は三班に、証拠品班は二版にしてくれないか。その他に指示することがあるが、被害者の佐伯泰三の会社○✕産業には私と管理官とであたることにしたから、後の鑑取班と地取班はお互いに協力して、被害者宅の再点検を隈無くやってくれ。防犯カメラなどの再点検だ。後近所のお宅にも再度細かい聞き込みを行ってれ。どんな人物がよく訪れていたとか。被害者宅に来ていた人物を、詳しく拾い上げてくれ。後、犯人の逃走ルートだ。周辺の防犯ビデオから怪しい車又はバイクなどを探して、どの方向に逃げていったかを追求してくれ。次に証拠班は被害者宅から押収してきたものを徹底的に洗ってみてくれ。携帯やパソコンなどはなかったのか？　有れば家電を含めその通話番号の追求などに力をいれてくれ。主任。勝手なことばかり言ってすまないが、西谷さんとも協力してまとめあげてくれ」

「了解しました」とゲタさんは大きな声で答えた。

「それでは、管理官。早速会社にはあたりに行きましょうか」

「ああ、そうだな、札即行動に移そう」と言って、捜査本部から駆けでていった。

「西やん、何か変だな係長たち。いつもと感じが違うぞ。何か重大なことでも絡んでいるのかな？」

「そうだな？」と二人で頭を傾げた。

　玉川東署を出た二人は、平滝係長の運転するクルマに乗った。○✕産業のある品川区に行くためである。

「どう攻める。係長！」

「そうですね。兎に角佐伯泰三部長の周囲からですが、出来れば専務クラスまでは話を聞きたいですね」

「例の犯行声明については？」

「まだ、隠してましょう」

「そうだな」と話ながら二人を乗せた車は一路品川に向かって爆走した。捜査本部に戻った二人は、雛壇につくと、篠立主任に声をかけた。

「主任。班分けは出来たかい？」

「ハイ、十班に分けて、鑑取三班、地取四班、証拠品班三班に分けてみました」

「あぁ、有り難う。でもせっかく分けて貰ったけど、鑑取班は五班にして、地取班は三班に、証拠品班は二版にしてくれないか。その他に指示することがあるが、被害者の佐伯泰三の会社○✕産業には私と管理官とであたることにしたから、後の鑑取班と地取班はお互いに協力して、被害者宅の再点検を隈無くやってくれ。防犯カメラなどの再点検だ。後近所のお宅にも再度細かい聞き込みを行ってれ。どんな人物がよく訪れていたとか。被害者宅に来ていた人物を、詳しく拾い上げてくれ。後、犯人の逃走ルートだ。周辺の防犯ビデオから怪しい車又はバイクなどを探して、どの方向に逃げていったかを追求してくれ。次に証拠班は被害者宅から押収してきたものを徹底的に洗ってみてくれ。携帯やパソコンなどはなかったのか？　有れば家電を含めその通話番号の追求などに力をいれてくれ。主任。勝手なことばかり言ってすまないが、西谷さんとも協力してまとめあげてくれ」

「了解しました」とゲタさんは大きな声で答えた。

「それでは、管理官。早速会社にはあたりに行きましょうか」

「ああ、そうだな、早速行動に移そう」と言って、捜査本部から駆けでていった。

「西やん、何か変だな係長たち。いつもと感じが違うぞ。何か重大なことでも絡んでいるのかな？　係長と管理官が二人で直接事情聴取に行くとは始めての事だな」

「そうだな？」と二人で頭を傾げた。

　玉川東署を出た二人は、平滝係長の運転するクルマに乗った。○✕産業のある品川区に行くためである。

「どう攻める。係長！」

「そうですね。兎に角佐伯泰三部長の周囲からですが、出来れば専務クラスまでは話を聞きたいですらね」

「例の犯行声明については？」

「まだ、隠してましょう」

「そうだな」と話ながら二人を乗せた車は一路品川に向かって爆走した。