③ 玉川東署にて
玉川東署に着いた三人は早速、捜査本部に足を運んだ。大会議室に設置された捜査本部の前列の雛壇に、奥田管理官、玉川東署の捜査一課長、そして平滝係長が席を埋めた。
「あれっ、署長は?」
「一寸、平滝係長、後で話があるので、その件については後ほど」と管理官が囁いた。
「それでは、今から第一回目の捜査会議を行います。それでは概況を西川原係長から発表願います」
「世田谷区用賀一丁目で、昨夜十時頃○✕産業の経理部長である『
そして、奥田管理官は鑑識結果の報告を促した。
「鑑識係長の
「後、指紋についてですが、被害者や家政婦さんの指紋ばかりで、ただし、二、三件の不明な指紋が発見されました。前科者リストには該当するものは有りませんでした。以上です」
次に、聞き込みから発言は?
「玉川東署の一課で巡査部長主任をしております
そこで平滝係長が取り纏め、
「被害者の死亡時間は十時頃、犯人は被害者により家に招き入れられた。被害者の顔見知りの犯行が強いと言うこと。犯行現場には手掛かりになりそうなものはなかった。犯人の目撃者も無し。逃走車両はバイクが有力かと思われる。凶器は散弾銃。銃については科捜研の結果待ちと言ったところかな。以上かな?」
「今のところそんなもんだろうな」と奥田管理官が言った。
「これでは、何の手掛かりもないと言ったところか。
「了解しました!」と、二人から返事があった。
「私は一寸、奥田管理官と共に署長室に行ってきますので、それでは管理官参りましょうか」そして二人は玉川東署の署長室に向かった。
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