第10話

またもや夕方遅くになった

マルシェ達は閉門時間ぎりぎりで

ホモレイバンの城門をくぐり抜けた。

負傷する護衛にぼろぼろの馬車

衛兵は思わず


「どうされたんですか」


と聞いてきたのでゴブリンと

オークの群れ推定100匹位に

襲われたんですが逃げ切りました

と言う。馬車に乗っていた

兵士は実はこの子の作った

ゴーレムが退却時間稼いでくれた

から逃げれたと答える。

衛兵も馬車の外に人間みたいな

ゴーレムと馬車の屋根に止まる巨大な

トンボ見て納得していた。


「これがゴーレムですか?まるで

生き物みたいです。このゴーレム

作ったのはこちらの少年ですか?」


マルシェを見る衛兵は思わず

そういった。

まあ無理もない。どこぞの有名な

錬金術師だと思ったらまだ

成人したばかりのマルシェ見て

そう思うのは無理もないだろう。

とりあえず町に入れてもらい

宿に向かうマルシェ達は宿に着くと

食事して早くに寝てしまうのだった。

マルシェ以外である。

マルシェは寝れないでいた。

理由として尻が痛くて横に

なれないのである。

鋼順次として生きていた日本と違い

道は悪いしサスペンションがない

馬車はマルシェの尻に多大な

ダメージを与えた。

マルシェは考えた。


「良しこうなったら尻が痛くならない

馬車作るしかない。」


だが日も暮れて暗がりで作るには

無理があるので尻が痛くないように

うつぶせで寝る

マルシェだが普段はあおむけで

寝てるので熟睡が出来ない。

そうこうしている内に夜が

明けてきた。時期的に今は

初夏に当たるので日の出は早い。

起きてからソウダーとキイスに

命令をする。

こうして尻が痛くならない馬車制作の

始まりとなった。












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