第3話
オールレンジアルケミスト
こうしてなんだか得体が知れない
スキルを、授かったマルシェは
驚くやらがっかりするやら
何かなあと思いながら
父親と家に帰る。でもこの町で
錬金術スキル持ちとか
過去に例がないので父親は
喜んでいた。
そしてその夜ささやかなお祝いという
普段よりちょっと豪華な食事に
なった。
そして翌日近くの河原になんとなく
行くマルシェは河原の石を見る。
「オールレンジアルケミストて
なんだろう?」
つぶやくと頭に声が響く。
「フォッフォッフォッそれは
空気中に漂う原子を指定した
割合で抽出して具現化する
スキルじゃよ。
更に鉱石から金属だけ
取り出すことも
出来る。あとは異なる物質
例えば木と石と金属を混ぜ合わせ
新たな素材を作れる。
金属と生命体を混ぜ合わせて
金属生命体を作れるが
生殖機能は作れぬ。
要はゴーレム作成にも
使えるのじゃ
さあ試しに河原の石から鉄を
取り出すのじゃ
見るだけで何をすれば良いか
わかるのじゃ」
河原の大きな石を見ると
マルシェの目に石の鉱物組成が
頭に入ってくる。
マルシェは抽出とつぶやくと
石に含まれた鉄が集まってくる。
そこから抽出した鉄を、
粘土細工みたいにこねて
伸ばして一振りの剣に仕立てた。
「中々筋が良い。流石は
マニシングマイスター
鋼順次殿じゃ。ワシはこの世界にいる
創造神マケリナイトと言う。
お主の力でこの世界を、
豊かにしてくれ。実は技術革新が
起きなくてワシの信仰心がかなり
減って来てのぅ。
悩んでいた時お主の叫びが
ワシに届いた。
お主が技術革新したらワシも嬉しいし
人々は生活が豊かになると思うので
よろしくな。あとはお主の仲間もこの
世界に来ておる。仲良くな」
どうやらこの世界の職人は現状維持を
美徳とする保守的な人々ばかりで
技術革新が、起きない状況らしい?
嘆いた創造神が連れて来たのが鋼順次
彼がこの世界で波乱を巻き起こすのは
いつの日か?そして仲間とはなんだ?
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