リィドウォル卿は初登場時からとても気になる御方でしたが、やはり辛いものを色々と抱えておられたのですね。カウティス王子の若さと真っすぐさが彼の障壁となるか救いとなるか、今後もぜひ注目させて頂きたいと思います。
作者からの返信
続けて読んで下さってありがとうございます。コメントも嬉しいです。
ザクバラ国の内情が明かされていなかった為、今までリィドウォルの事情は詳しく出てきませんでした。
この先はザクバラ国がドーンと前面に出てきますので、カウティスとの関係も含め、彼の選択の数々が物語にどう影響するのかご注目頂ければと思います。
改めまして、素敵なレビューをありがとうございました!
時々読み返してジーンとしております(笑)。
レビュー負けしないよう、ラストまで突っ走りたいと思いますのでよろしくお願い致します!
続けてお楽しみ頂ければ幸いです。
ありがとうございました!
いやもう…エピソードひとつの中での温度差が凄まじいですね。初めは仲睦まじい様に顔を緩ませていたのですが、後半はもう…ちょっと悪寒を覚えてしまうぐらいの怖さがありました。
精霊のセルフィーネに香があるというのは少しばかり不思議な話の様にも思えますが、愛しい相手を五感で感じ取るのが人間です。殊、香りに関しては、他人には不快な香りでも、そこに愛情がある限り、良い香に感じてしまう…という話をどこかで目にした覚えがあります。
やや遠回しになってしまいましたが…、
セルフィーネの香りを、
カウティスが彼女に向けた愛情から、
彼自身が感じ取っている
のだとしたら、これこそセルフィーネを心から深く愛している証なんだな…と、凄く納得した次第です。
まぁ…例え実体を目にする事が出来なくても、セルフィーネを想う気持ちは一度も揺らいだ事がないカウティスですから、これは当然の形なんでしょうね。
一方、ザクバラサイドの血の契約は、…この物語始まって以来の陰惨で悲痛な描写でしたね。転がされた首含め、ちょっと息を呑みました。
マレリィの件は、あの時点での最善を選択し、しかも苦渋の決断だったわけですが、こうして後から明るみに出てしまうと、確かに背信と取れなくもありません。どこまでも上手く立ち回れず、裏目に出てしまうリィドウォルの不器用さと不運は、つくづく哀れで悲しく思えてしまいます。
親よりも慕っていた王の絶望を目の奥に見てしまった彼にしたら、契約の儀式など行わずとも、既に充分、その時点で詛と同等…現に、王が物言わぬ状態になっていても、リィドウォルは王とザクバラの事だけを考えて動いているわけですから。
この物語ではあくまでカウティスとセルフィーネが主人公です。ですが、ザクバラとリィドウォルにも、何らかの形で恩恵がもたらされて欲しいものです。そしていつの日にか、彼が重責から解放され、心から安堵して笑える時が来る事を祈っています。
作者からの返信
続けて読んで下さってありがとうございます。コメントも嬉しいです。
今話、読み返すと落差が激しいですね(苦笑)。
確かに、カウティスなら、セルフィーネの香りというものがどんなものであっても、良い香りだと感じそうですね。
彼女の香りについては、次話でも、さらに先にも触れることになりますが…。
ザクバラ国を書く時、度々ホラーだわと思っていました。ホラー苦手なのですが、お化け出ないなら頑張れます(は?)。
そうなのです、リィドウォルは不器用なのです。
彼の生い立ちがそうさせるのかもしれませんが、なかなかうまく味方を作れない、それが現状に繋がっているのかなと思います。
最終までにはどうしてもザクバラ国が前面に出ることになり、苦しい場面も増えますが、リィドウォルの葛藤や苦悩も含め、先をお楽しみ頂ければ幸いです。
ありがとうございました!