第2話 聖女ルミアの場合 ~拷問~
翌々日、ルミアは聖女を騙り黒魔術を病人の少年に施した異端の罪で逮捕された。そして取り敢えずの尋問が始まる。身に覚えのないルミアは必死に否定する。
「うーむ…」
自白を得られなかった尋問管はやむを得ず拷問に切り替える事にした。場所と役人が交代し拷問が始まる。
拷問は実に多種多様である。手練れの拷問官は久々の上玉を前に邪な発想が脳裏にちらつく。ルミアに興味を持った尋問管は、一般的な暴力責めではなく姦淫責めとする事にした。
まず、ルミアを全裸にする。鎖の手枷を天井からぶら下げられた鎖にかけて吊るす。何度か尋問し自白が得られなければ、その都度手枷の位置は上昇する。そして拷問官はルミアの身体を弄ぶ。
「手始めに、そのたわわなおっぱいからだ」
拷問官は優しくルミアの重量感たっぷりな乳房を背後から抱きつくようにして持ち上げて揉みだす。
「あ♡」
ルミアは思わずアノ声を出す。拷問とは単に直接的な苦痛を与えるだけではないのだ。人間は苦痛に耐える力を持っているからである。牢屋からは悲鳴ではなく嬌声が響いていた。
「今日の所はこの位にしておいてやる」
拷問官は牢屋から出て行った。当のルミアは床に転がされたが、拷問官の華麗なるテクニックにより歓喜の表情を浮かべて身体をピクピクさせていた。
「はぁぁ。幸せ♡」
何故なら他人の不幸せを自分の幸せにしてしまうアンラッキー7という彼女固有のスキルのせいだった。
次の日も拷問は続く。
といっても姦淫責めなので、ルミアの嬌声と淫らな音がするだけだった。拷問官は強姦したい気分なのだが、「拷問官が悪魔と交わった」などと密告される恐れがあった為、男根をぶち込む事は我慢せざるを得なかった。尤も、大ぴっらに強姦していた輩も存在していたが。
「中々しぶといなぁ」
拷問官が外でパイプを吸っていると、領主一行がゾロゾロと出かけるのを見かけた。拷問官は顔馴染みの獄吏に聞く。
「御屋形様はお出かけか?」
「ああ。知り合いの結婚式とかで明日の夜まで帰って来ねぇってよ」
「そうかい」
「捗ってるのか?」
「いいや。結構しぶとくて困っている」
「らしくねぇなぁ」
拷問官は閃いた。
「ヒマならイイ事しようぜ」
「イイ事って何だ?」
獄吏は興味を持つ。
「ちょっと手伝え」
牢獄に戻ると2人は浴場の湯を沸かし、全裸になる。そしてルミアの手枷を外して牢屋から連れ出し、2人の身体を洗わせる。それが終わると今度は男2人でルミアの身体を弄りながら洗う。そしていきりったモノをルミアに押し付け慰み物にする。拷問官と獄吏は思う存分聖女の身体を愉しんだ。ルミアは嫌がる所かこの状況を愉しんでいた。彼女も性欲を発散していたのだった。
何日か過ぎたある日、拷問官は帰宅途中で司教に会ったので、異端審問の日時を尋ねる。
「もう、自白したのか?」
「いいえ。中々しぶとい奴でして」
「そうか…再来週、私は王都に行く用事がある。それまでに異端審問と処刑を終わらせたい」
「では、来週が異端審問と処刑ですな」
「そうなるな」
「分かりやした。お任せください」
拷問官は具体的な日程を掴んだので笑顔を見せる。死刑は死刑執行人の仕事だから俺には関係ない。司教は気味悪そうに首を傾げてその場を立ち去った。
その翌日。拷問官は今日もルミアを姦淫責めにする。が、ちょっといつもとは違っていた。一通り犯した後で拷問官はルミアを吊るし、背後から抱きついて媚薬をルミアのピンク色に染まっている乳首部分に塗り込む。やがてジンジンしてきて疼く。
「ふぐっ⁉」
「お、効果が現れ始めたか?」
拷問官はルミアの様子を見てニヤと笑う。今日はこれでおしまいだ。後の指示を獄吏に伝えて拷問官は帰宅した。
次の日、拷問官はルミアを四つん這いにさせ、秘部の一部に媚薬を少しだけ塗る。
「うっ、ううー⁉」
ルミアは呻き声を上げるが口枷も嵌められており声にならない。
「ふむ。効果はてきめんの様だ」
次の日もルミアは媚薬を塗られる。
「はぐっ!ふーふー」
ルミアは悶えるだけしかできない。拷問官は獄吏からルミアの様子を聞き取って帰宅した。
次の日、拷問官はルミアを吊るし上げて効果を確かめる。
「んー!んー!」
乳首を触れただけなのにこの反応だ。太ももには女性器から流れ出た体液が伝わっている。獄吏からの報告によれば、排泄で絶頂して気絶したとの事だった。
「食事や水は摂れているか?」
「それは、大丈夫です」
「うん。ちょっと薬が効きすぎた様だ。暫くは様子を見よう」
拷問官はルミアを下ろして床に転がして牢屋から出た。
週明け。今週半ばには異端審問と処刑が行われる事になっている。拷問官はルミアを再び尋問する。
「お前は黒魔術を使ったのか?」
「んーんー!」
ルミアは必死に身体を横に振って否定する。
「本当か?」
拷問官はルミアの乳首をつまむ。
「んーんー!」
反応は同じだった。
「本当?」
拷問官はルミアの身体を弄りながらアレコレ尋問するが、ルミアは否定し続けた。
さすがは聖女。身体の反応は素直なのに、自我は失っていなかった。これでは自白を得るのはさすがに無理であろうと拷問官は結論付けた。
異端審問の打ち合わせの為に司教が領主の館にやって来た。
「自白は得られたのかね?」
司教は拷問官に質問する。
「いいえ。自白を得るのは無理でしたので、プランBに移行すべきでしょう」
「そうか」
司教は複雑な表情をする。
「異端審問は昼でしたね。当日朝に媚薬を仕込みますので、大丈夫ですよ」
「うむ。かたじけない」
司教はちょっと元気が無かった。
「司教殿。心配なさらずに。私も協力しますよ」
領主はそう言って司教を元気づける。
「はぁ。痛み入ります」
「おい!酒と料理を持って来い!」
異端審問自体、大体筋書きは決まっているのでそれに従ってアドリブをすれば異端審問が終わり、町の広場に引き出して処刑するだけの話だ。大根役者でも大丈夫な筋書きなっている一種の儀式みたいなものだった。
つづく
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