第5話

あれから、暇な時間をぼーと過ごして5ヶ月が経った。

首も座り、寝返りがうてるようになっている。

やっと、リナの顔が見れると安堵した。

彼女もまた寝返りができるようになっている。

楽しみだ。

その瞬間は、すぐに訪れることになる。


僕は、不意に寝返りを打った。

それと同じタイミングでリナも寝返りを打ったのだ。

彼女は、やっぱり思い出の妹にどことなく似ていた。

やっぱり、妹なのだろうか。

僕は、助けることができなかったのだろうか。

リナが、僕を見つめていた。

僕も、彼女を見ていた。

目が離せない。

やっぱり気になる。

早くおしゃべりしてみたい。

いまは、まだ「あー」「うー」しかお互い喋ることができないから。

あー、しゃべりたい。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る