第6話

生まれて半年が経った。

やっとお座りができるようになった。

これで、できることが増えた。

それと、歯が痒い。

いや、歯茎が痒いか。

この感覚は知ってる。

歯が生えようとしているんだ。

今日は、ハーフバースデーか。

この世界にそんな風習があるかはわからないけど。

あれ?なんか右肩に重みが。

いつの間にかリナがお座りをして僕にもたれ掛かっていた。

まだ、そんなに筋力ないから倒れそうなんだけど。

でも、なんかこの感覚懐かしいな。

前もソファに座る僕に妹がしていたな。

もっと、支えられるようになりたいな。

「あらあら、リナちゃんはお兄ちゃんが大好きなのね」

母が、僕らを見て言ってきた。

いつ入室したのかはわからなかった。

「なんだか、恋人に寄り添ってるように見えるわね。

将来は、お兄ちゃんのお嫁さんかしら」

ん?この世界って同族婚があるのかな?

それなら、嬉しいけど。

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